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働き方改革の本質(2)~組織ビジョンと個人の夢~

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文責:ジェムコ日本経営 取締役 小倉明男

 

〇夢は豊かさと逆相関

「夢は豊かさと逆相関」と言われます。つまり豊かになれば豊かになるほど夢がしぼんでいくということです。確かに、高度成長時代のサラリーマンは「車がほしい」「家がほしい」「海外旅行に行きたい」とがんばってきました。今の人に聞くと、ぎらぎらするものはなく、多くの人が「ほしいものがない」と言います。 

物やお金を求める時代が終わり、マズローのいう上位の欲求を実現する時代が来ているのです。物やお金は手に入るとそれで終わりですが、もっと大切なことは一生続く「自分の成長」ではないでしょうか。本当の豊かさとは、昨日よりも今日の自分の成長を求める心の豊かさ(夢)ではないでしょうか。
 

〇業務効率はビジョンから

最近ご相談事が増えているのが業務改革です。「残業を減らしたい」「機械化したい」と改善をするのですが、一向に進みません。それは現場の協力が得られないからです。何のために、そしてどうなるのかが見えないと現場は協力してくれません。現場は慣れ親しんだ今の仕事をやめようとはしません。むしろ続けたいのです。

それを変えるためには大きな力が必要となります。ジェムコでは「盛り皿」と呼んでいますが、つまり組織のビジョンであり職場や個人の夢です。「将来こうなりたい」「こんな仕事をしたい」があって初めて今の仕事の見直しが始まるのです。

 

〇自社バイヤーから顧客バイヤーへ

ある大手電気会社での事例です。

この会社の購買部で未来創造セミナーをご支援しました。30代の若手を中心に、2030年に自分たちの会社、職場、仕事はどうなっているか予測し、その為に自分たちがどう仕事を変えていくか、4ヶ月にわたり議論がなされました。その結果「今やっている我々の仕事は2030年にはすべて機械化するかアウトソーシングする。そして我々の仕事は顧客が求める新規事業・新商品開発のための新技術・新サービスを提供する顧客バイヤーになることだ」というものでした。

あれから5年たち仕事の中身が劇的に変わったとお聞きしています。おそらく、現在の仕事の価値を見直して業務改革していたらいつまで経っても仕事の中身はかわらなかったでしょう。将来やるべき仕事が見えた時に「やめる仕事」「はじめる仕事」も見えてくるのです。

 

〇人をワーカーとして使う時代は終わった

これから、競争社会で数字だけを追う会社は元気を失っていくでしょう。

組織とは一人ひとりが社会的貢献と自己実現をする手段です。会社のビジョンや理念を理解し、自分の社会人としての人生の価値観と連動した時、驚くほどの力が出るはずです。自分がもって生まれた個性と可能性を発揮しイキイキと働けば幸福感も起こるはずです。

これは会社や上司に従属して自分を犠牲にしているのとはわけが違います。

 

未来はやってくるものではありません。国や会社が提供してくれるものでもありません。自ら未来(夢)を創るものです。一人ひとりが主体性を持ち会社の未来と自分の未来を語り合う場をもっと増やすことで、仕事に取り組む姿勢がおのずと大きく変わるはずです。そこに本質的な働き方改革があるはずです。
 

次回は「関係性」についてです。

 

前回記事:働き方の本質(1)/blog/02/a111

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