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JEMCO通信

2026-08-17 生産の基本論 61回~

生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第99回 外注管理-3】

文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊

皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。ジェムコでは、「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしております。
今回は、「第99回 外注管理-3」についてです。

発注側が外注を振り回す

逆に発注側が外注先を振り回しているケースを見かけることもあります。その一つが外注のキャパシティお構いなしに発注しているケース。これは一品ものを含めた受注生産型の会社において発生しやすくなります。複数の案件が同時並行的に生産ラインに流れている工場です。資材部門の担当者や、生産管理担当者が、それぞれ別の案件を受け持っている場合に、起こりえることです。

担当者がばらばらに発注

それは、各担当者が自分の受け持ち案件に必要な部品発注や加工依頼を、お互いに連携を取らずに各自の都合で発注し負荷集中を起こすことです。それぞれの担当者がおのおの勝手に発注していると、当然バッティング、つまり発注の集中が起こりえます。お互いに他の担当者が何をどのくらい発注しているのか知らないために、調整が効いていないのです。当然発注の優先順位もつけられていないので、発注者は自分の案件の発注を優先してもらいたいと考えます

受注側の困惑

これは受注側からしたらいい迷惑です。急に大量の注文や依頼が来て、対応できなくなることが考えられます。どの案件から手を付けるべきか、納期優先はどれかが分かりません。確認したくても各担当者は皆自分の案件を優先してほしいと言ってきます。結果的に外注に負担を強いることになり、最終的にはうまく調整できずに納期遅れを多発させてしまいます。発注側からしてみれば、自分が発注した案件が遅れることになり、「あそこは納期対応が悪い」と不満を持つようになります。

発注調整が必要

これは受注側の問題でしょうか?そうではありません。発注側の秩序のない発注が原因なのです。解決策は発注調整になります。発注窓口を一本化して、外注先のキャパシティと負荷を鑑みて、発注の量と優先順位をつけるのです。発注はその窓口が一手に行う。納期設定や負荷調整も窓口が外注と一緒になって相談しながら行う。各担当者は外注と直接交渉するのではなく窓口と交渉・相談する。そうしたことができれば、負荷集中による納期崩壊は防げます。発注側の一方的な要求を押し付けるのでなく、外注先と協調して仕事をすすめるのがスマートなやり方であると言えるでしょう。

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