生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第73回 様々なロス-3 習慣・踏襲・しがらみ】
文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊
皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。ジェムコでは、「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしております。
今回は、「第73回 様々なロス-3 習慣」についてです。
目次
「習慣」で意味のないことや無駄なことを続けていないか?
「習慣は恐ろしい」とはよく聞く言葉です。仕事においても、習慣で意味のないことや無駄なことを続けていることがあります。昔はその行為の必要性があり、意味のあることであったかもしれません。しかし今となっては決まり事として続けている、惰性で続けているというのは良く聞く話です。
止めるには勇気がいります。ずっと続けてきたことですから自分のときに中止することが難しいかもしれません。今やっている行為の必要性と、付加価値と、やめた場合の影響をもう一度検討し、多少問題があっても思い切ってやめる・無くすということを断行してみることをおすすめします。
長年続けてきたことを見直さずに「踏襲」していないか?
似たような言葉に「踏襲」というのがあります。前例や前任者の行ってきたことを、改善改革することなく引き継ぎ、続けていくことです。
良いことであれば踏襲するのは問題ありません。しかし、長年続けてきたことを見直さずに、そのまま何も考えずに踏襲することは、よくないことが多いです。
踏襲する前に、今までのやり方を見直すことを必ず行ってください。今よりもいいやり方は必ずあります。それに変えていくということをしないことは、改革を放棄しているということなのです。
「しがらみ」で適正でない関係に陥っていないか?
また、「しがらみ」というものがあります。これは、昔からの特定の業者や外注とのつながりが今日まで続いていて、適正でない関係に陥っているというものです。これを断ち切るには、今までやってきたこと、先送りとなってきたことを否定することになるので非常に勇気がいるかもしれません。しかし、いつかは適正な関係にしていかなければ、目に見えにくいデメリットがいつまでも残るとことになります。癒着や不正の温床にもなりかねないしがらみは断ち切って、ビジネスと割り切って関係を見直さなくてなりません。時にはドライに徹することが必要です。
慣習・決まり・常識・当たり前を疑ってみる
「習慣」も「踏襲」も「しがらみ」も過去を肯定した上での行為といえます。過去を否定する、慣習・決まり・常識・当たり前を疑ってみるという目をぜひ持っていただきたいものです。




