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JEMCO通信

2026-03-09 生産の基本論 1~20回

生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第77回 見えないこと-3】

文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊

皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。ジェムコでは、「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしております。
今回は、「第77回 見えないこと-3」についてです。

工程や職場内の見晴らしを悪くする理由

物理的に見えないと何が困るでしょうか。
工程や職場内の見晴らしを悪くするのは、大体において棚などの備品です。設備は大きさを変えることも撤去することもできませんから、これは仕方ありません。しかしよく見かけるのが、仕掛りや治具や部品を置いている棚がたくさんあり、視界をさえぎっているという状況です。あるいは容器や箱が積み重なって、向こうが見えないということも考えられます。

視界がさえぎられていると問題が見えない

視界がさえぎられていると問題が見えません。例えば、「設備がトラブルを起こして止まっている」「行灯が赤く点灯している」などの状況が起こっていても、その問題に気づかなかったり、気づくのが遅れることが考えられます。そうするとラインがずっと止まってしまったり、不良品が大量に作られてしまったり、重大故障が発生したりします。

チョコ停も影響する?

チョコ停という言葉があります。これは何らかの理由によって、ごく短い間設備が停止することを指します。文字通り“チョコチョコ”発生していたら、その設備なりラインなりは大きく効率を落としてしまいます。チョコ停はすぐ復帰できるので、作業者がトラブルとして認識しにくいですが、放置していればずっと設備が止まっていることになるので、稼働率に大きく影響してきます。チョコ停の発生は見えなければ気が付きにくく、復帰が遅れることがあります。

在庫や停滞も見えなくなる

在庫あるいは停滞が大きくなっていることも、視界がさえぎられていると見えません。気が付いたらたくさん停滞していたということになります。
これは設備のまわりに発生しやすく、管理できていないと監督者から見えにくくなります。在庫管理を現場の現物で行っているときは要注意です。設備のまわりだけでなく、どこか目に付きにくいところにも隠れている可能性があるからです。それは設備だけでなく棚などで現場が見えにくくなっていると起こります。
視界の開けた、明るくすっきりとした職場作りを目指しましょう。

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