生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第80回 人剥し】
文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊
皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。ジェムコでは、「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしております。
今回は、「第80回 人剥し」についてです。
人が張りついての作業を減らす
人が一か所に張り付いて何かをやることは、出来る限り無くさなくてはなりません。人がいつも張り付いていなくてもいいようにすることを「人剥し」あるいは「人離し」といいます。
「人剥し」の事例
「人剥し」について事例を考えていきましょう。
例えば、1人1台持ちの設備での作業は、2台以上持てるように改善することも検討の必要があります。1台持ちが当たり前になっていないか気を付けましょう。そして、設備そのものを改造したり、自動化したり、治具を取り付けたりして人がついていないようにしましょう。
監視作業・見回り作業についても、検討の必要
監視作業・見回り作業についても、検討の必要があります。これらは価値を高めていない行為といえますから、廃止の検討も必要です。「何かトラブルがあるかもしれないから離れられない」というのは、改善や改革を放棄していることになります。
監視しなくてもいいように設備なりプロセスを改善する。異常はその兆候を自動的に捉えられるようにして、人が見なくてもいいようにする。異常発生時には何らかのアラームを人に発信し、すぐ駆けつけることが出来るようにする。これらの実行で最小人員のオペレーションが可能になるはずです。
無人運転は究極の人剥し
無人運転は究極の人剥しです。自動加工設備であれば、昼間はもちろんのこと、夜も無人運転させます。ワークのセットできる量を増やして、無人運転時間をできるだけ長くします。
海外工場でも検討を
これからは、国内はもちろんのこと、海外工場においても、人手をかけることは避けるべきです。海外の労務コストも安いわけではありません。人を徹底的に製造の現場から剥すことを重点的に考えていく時代なのです。




