【なぜなぜ分析】その流れや注意点とは?
文責:ジェムコ日本経営
不良が発生した時、その真因を追究するためのツールとして「なぜなぜ分析」があります。なぜなぜ分析とは、問題の根本原因を導き出すための手法。表面的な「症状」ではなく、目に見えない根本的な原因を突き止めるためのツールです。
目次
なぜなぜ分析とは
なぜなぜ分析とは、目に見えない根本的な原因を突き止めるためのツールです。
例えば、何かが壊れたとき「壊れた箇所を修繕する」というのは、応急処置にすぎません。「なぜ壊れるか考える」「なぜストレスが加わるのか考える」・・・というように、「なぜ?」を繰り返すことで、原因追求が本質的なものに変わっていきます。

なぜなぜ分析のステップ
なぜなぜ分析のステップとしては下記のような流れが考えられるでしょう。
1:起きたことを明確にする
例えば、「壊れた」ではなく、起きたことを具体的にかつ1つの事象に絞ります。
2:「なぜ?」を繰り返す
その事象が起きた直接的な要因を挙げ、さらにその要因が起きた理由を深掘りします。
3:論理の確認をする
「AだからBが起きた」を「Bが起きたのはAだったからだ」と逆からもみて、論理に飛躍がないか確認します。
4:真因の特定と再発防止策をたてる
そして、なぜなぜ分析をするときには、以下のルールを意識してみてください。
実践するときのポイント①論理的な整合性
なぜなぜ分析は、なぜを繰り返すときに、論理的な整合性が必要。論理がつながっていないと、導き出した原因が正しいものにならない可能性が高く、そこから考える対策も的をはずしたものになってしまいます。
実践するときのポイント②主語を明確に
設備や機械などのトラブルの場合は「何が」、そして人為ミスによるトラブルなどでは「誰が」を明確にします。
例えば、設備や機械の問題であれば、「機械が破損した」ではなく「機械AのBの部分が破断した」、もし人為的な問題があるのなら「部品を取り間違えた」ではなく「Aさんが部品Bを取ろうとして横にあった部品Cを間違って取ってしまった」というようなことです。表現が具体的であるほど、「なぜ」を追及しやすくなります。
ただし、人を明確にする場合、注意が必要なことがあります。それは、個人を批判するようなこと、犯人捜しのようなことをしないことです。「その人が悪いということを明らかにする」のではなく、「その人がなぜ問題となる行為をしたのか原因を追求する」ことが重要です。
そして、仮に「Aさんが忘れた」「Bさんの不注意だった」というようなことを原因にすると、対策は「教育する」「注意を徹底する」という精神論になり、再発しやすくなります。
実践するときのポイント③三現主義(現場・現物・現実)を徹底する
なぜなぜ分析が、事実と異なるものや、机上の空論にならないようにするために、問題発生時の状況、条件を把握しておく必要があります。
「なぜ?」を問いかける中で、現場や現物の観点に立ち返ること、現場や現物を再確認することは重要です。現実(事実)を素直に受け入れることなどを徹底して、現実の問題からかけ離れた原因にならないようにしましょう。
空想で原因を列挙しても根本対策にはつながりません。疑うことがあるのならば、現場で現物を徹底的に調査しましょう。
使い方には注意が必要
なぜなぜ分析は、論理的につながった「なぜ」、技術的に根拠のある「なぜ」を追求していかないといけません。そうしないと、例えば「Aが悪い」というように答えありきにしてしまうなど、使い方次第では、よくない結論に導いてしまうかもしれませんので、注意が必要です。




