生産性・品質向上

コンカレントエンジニアリング (Concurrent Engineering)

コンカレント(Concurrent)とは、同時並行という意味です。
従来の開発は「リレー形式」が中心でした。これに対し、コンカレントエンジニアリング (Concurrent Engineering)は、設計段階から各部門が同時並行で作業を進める手法です。部門間の壁を取り払い、現場の知恵を設計に早期反映できることで、開発期間の短縮などにつながります。

一見すると「早く終わって効率的」というメリットの多い手法のようですが、実際には現場に高い負荷がかかる側面もあります。

●競争力が上がる理由の例
・市場投入スピードが短縮できる
・手戻りによる損失を減らすことができる
・トータルコストを減らすことができる

●失敗する理由の例
・未成熟な情報で動きはじめることで、後工程の準備がすべて無駄になる可能性
・プロジェクト初期の人件費と工数が上がる
・他部門の状況を理解し、妥協点を見つける調整能力(高度なコミュニケーション力)がないといけない

この手法を成功させるには、以下の要素が重要になるでしょう。
・設計者だけでなく、生産技術、購買、品質管理やマーケティング担当者なども含めてが一つのチームとして動く
・フロントローディング(開発の初期段階に負荷をかけ、課題を出し尽くす考え方)
・3D CAD、CAE(解析シミュレーション)などを使い、試作機を作る前にデジタル上で検証を行う