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JEMCO通信

2026-03-26 コンサルティング トピックス 暗黙知を形式知に ナレッジマネジメント

【“カン”“コツ”は管理・間接部門にも】技術・技能の暗黙知の形式知化のポイントとは?

文責:ジェムコ日本経営

企業様の課題として「“ベテラン”が保有している技術・技能を、いかに早く若手に移植していくか」という課題があるでしょう。弊社では、いち早く技術・技能の可視化支援をスタートし、長きにわたり多くの企業様のご支援をさせておりますが、最近変化を感じることがあります。

「ベテランは簡単にできるが、若手はなかなかできない」こと

例えばこれまでのご支援は、設計、製造、エンジニアリングなどの部門が中心でした。しかし、最近では、管理・間接部門での支援が増加しています。経理部門での業務などでも「ベテランは簡単にできるが、若手はなかなかできない」ということが多くあるようです。
営業部門でも同様の話があります。営業の仕方、アフターフォローの仕方などにもいろんなノウハウがあり、そこには“カン”や“コツ”、つまり「暗黙知」があります。それを「形式知化」し、皆がそれを使えるようにすることで、今まで以上に成果を上げたいというご要望もあります。「会計処理業務の可視化」や「原価計算業務の可視化」などは、業務改革・業務改善につながる、効率化を狙った形での業務の可視化であり、このような支援の需要が増加していると感じています。
その背景には、それらの業務が属人化・ブラックボックス化していること、また改善をするにもお金に関する知識(原価計算、財務会計、会計処理の知識)がないと、いま何故そうしているのかすら理解できないということが挙げられます。

どこが“カン”“コツ”なのかわからない

技術・技能伝承に関しては、自社で独自に行われている企業様も多いと思います。とはいえ自社だけでは上手くいかないというお悩みも少なくないでしょう。
最近ではビデオマニュアルなど、動画のツールを活用されていることも多いのではないでしょうか。何度も再生して確認できるので、その作業については真似をしてできるので有益なところはあるでしょう。しかし、どの部分が「暗黙知」と呼ばれる“カン”“コツ”なのかはわからない、つまり「形式知化」できていないケースが多く、動画だけだと使う方は応用が効かなかったりします。

ここで、今一度、「暗黙知」と「形式知」についてご説明させていただきます。

暗黙知(あんもくち)とは?

暗黙知(あんもくち)は、個人の経験や勘、ノウハウといった、言葉では表現しにくい、または表現できない知識のこと。“カン”や“コツ”ともいわれて、その保有者しか理解できないものです。そのため、組織全体で共有したり、伝承することが難しいということが挙げられます。
例えば、ベテランの方の「音で機械の不調を察知する」「色の見極め」というようなことがあると思いますが、このようなことは、暗黙知のままにしておくと、ベテランが退職すると技術が消えるということに繋がります。

形式知(けいしきち)とは?

形式知(けいしきち)は、 マニュアル、仕様書、数式、図解など、客観的に表現された知識。誰がが見ても同じように理解できる状態の知識です。
暗黙知はそのままにしておくと、「その人がいないと仕事が回らない(属人化)」という可能性があります。属人化を避けるためにも、形式知にすることは重要です。

形式知化(けいしきちか)とは?

形式知化とは、個人が持つ経験や勘(暗黙知)を、言葉や図解、データなどの誰もが参照できる形(形式知)に変えるプロセスです。「自分にしかできないこと」を「みんなができること」へ変えることともいえるでしょう。形式知化された知識は、マニュアルや手順書として活用することで、業務の標準化や効率化に役立ちますし、人材育成の際にも役に立ちます。
ビジネスの現場において、単なる「マニュアル作り」としてではなく、企業の競争力を維持・継承するために重要なことと言えます。

「暗黙知を形式知化すること」の重要性

企業様の様々な部門において “ベテラン”が持っている「暗黙知」がブラックボックス化し、ここまで培ってきた技術・技能と言われるものが時間の経過とともに、どんどん消えているという問題があります。それに対応するために、新たな技術・技能を開発されている企業様もあるでしょう。しかし、新たに開発したものの中には、「実は昔あった」という技術・技能もあります。これは非常にもったいないことで、企業として大きなロスです。
このようなことを防ぐためにも、現在保有している、これまで培ってきた技術・技能をしっかりと可視化・形式知化して、社内に残る(共有化できる)ようにする、そしてそれらをもとにさらに新たな技術・技能を生み出し、幅と厚み(奥行)とをもたせ、企業間競争に勝てる力に育てていくことが必要だと感じています。

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