サイト内検索

JEMCO通信

2026-04-06 コンサルティング トピックス

【なぜ慢性不良が発生する?】突発不良・単発不良との違いとは?

文責:ジェムコ日本経営

不良と一言で言っても、「突発不良」「単発不良」「慢性不良」など様々なものがあります。
特に現場を悩ましている問題で「慢性不良」があるかと思います。ここでは、慢性不良を中心に考えていきます。

突発不良とは?

まず、「突発不良」とは、どういうことでしょうか。
「突発不良」は、それまで安定していた工程において、突発的に発生する不良のことです。
通常とは異なる変化が引き金になるため、原因を特定しやすい傾向にあります。対策も比較的容易とも言われています。

単発不良とは?

単発不良とは、それまで安定していた工程において「1個だけ」や「数個だけ」発生する不良のことです。
「なぜかこの1個だけ」といった現象で、その直後は安定して生産されるため、原因究明を難しくさせます。

慢性不良とは?

「慢性不良」は、特定の不良が常に発生していること。対策しても対策しても発生が止まらないという状況です。
そして現場でも、「いつものことだから仕方ない」となれっこになってしまいがちです。しかし、そのままにしておくことは、企業の利益を削ることになりますから厄介な問題とも言えます。

単発不良・突発不良より慢性不良のほうが問題?

単発不良や突発不良、継続的に発生する慢性不良も、問題であることには変わりはありません。
ただ、慢性不良は、継続的に発生するということで発生の累計件数が大きくなることや、長期間にわたって問題が発生し続けるということで、問題は大きいといえます。

慢性不良による問題

慢性不良による問題として下記のようなことが考えられます。

●経営を圧迫
多くの品質ロスコストを発生させることによって、経営を圧迫してしまうことが挙げられます。社内の工数など見えない費用も含めると、品質ロスコストはおおきいものとなるでしょう。
本来得られるはずの製品が得られないため、原材料費や光熱費が無駄になります。

●現場の士気の低下
不良が出続けることで職場の品質への感度が鈍ってしまうことがあります。例えば、「この製品は3%は不良が出るものだ」という認識が定着しているとします。
不良が出続けるので、それがあたりまえになってしまい、改善してもなかなか良くならないためにあきらめ気分が蔓延して現場のやる気が無くなってしまうということが起こるでしょう。

なぜ慢性不良が発生するのか?①気付きづらい

日々発生する不良への対策は行っているにも関わらず、慢性不良となるのでしょうか?

一つは、気づきづらいということ。
時として発生する単発不良や突発不良と、継続して発生する慢性不良の境目は明確とはいいがたいです。
問題が発生した時は「単発不良だろう」と思っていても、実は出続けている不良だということがわかり、いつのまにか慢性不良とされることは少ないことでないでしょう。

なぜ慢性不良が発生するのか?②手を尽くしても減らない

その都度不良に対して対策していても、なかなか効果が出ないということもあるでしょう。効果が出ないまま再発が続き、そのうち、もう手は尽くしたと、あきらめ状態に陥ってしまい、結局慢性不良が減らない、ということもあるかもしれません。

なぜ慢性不良が発生するのか?③スピード優先の弊害

社会の要請などにより、不具合の対策に許される時間は年々短くなってきているといえるでしょう。そのために理論的に原因を分析して、しっかりと問題の芽を潰しこむ取り組みよりも、カン・コツ・経験にもとづいて決め打ち的な対策が行われていることも多いのではないでしょうか。決め打ちが当たればよいが、外れれば不良が再発し、続くと慢性不良となります。

慢性不良の改善

慢性不良そのものへの対策は、いくつか注意すべき点があります。
例えば下記のようなことです。このようなことに注意しながら対策をしてみてはいかがでしょうか。

①品質状況は全体視点で俯瞰
時系列に全体視点での品質状況を俯瞰することも重要です。単発不良と思っていても、週単位や月単位でみてみると異常な変化に気がつくこともあるでしょう。不良の推移を時系列で常に監視しておくことは重要です。その時、重要なのは件数というより、何が発生しているかという内訳。今までの発生の傾向が違うことを素早く察知できるようにしましょう。

②問題の潰しこみは総力戦
慢性化する不良は、何か単一の原因があるということよりも、いろいろな要因が絡み合って発生していることの方が多いでしょう。ですから、何か一つ手を打ってもなかなか目に見える効果にはなりにくいかもしれません。複合要因で発生している不良は、個人や特定部門だけの対策では十分とは言えないことが多くありますから、関係する部門の総力戦で取り組むことが必要でしょう。

資料
ダウンロード
セミナー・
イベント情報