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セミナーレポート

【セミナーレポート】業務を標準化・自働化することで生産性を向上を目指す

DX×管理間接部門の生産性向上(2022年7月8日開催)

Contents 01

セミナー概要

「働き方改革」が叫ばれる中、多くの企業は、残業削減・長時間労働の解消のために、社員へ早く仕事を切り上げるよう、一斉に掛け声をかけています。しかし、仕事そのものの見直しをせず、残業時間の抑制だけに注力することは問題があります。

2022年7月8日に開催された「DX×管理間接部門の生産性向上」セミナーでは、ジェムコ日本経営のコンサルタント秋山和則が、価値工学の考え方に基づき、業務を見える化、価値の低い業務をスリム化した上で、その後の業務を標準化・自働化することにより生産性を向上させる手法を解説いたしました。今回はその内容の一部をご紹介いたします。

【セミナー内容】
1.生産性向上の概要
2.業務の可視化フェーズ
3.スリム化フェーズ
4.仕組化フェーズ
5.自働化フェーズ

【講師】
バリュー・クリエーションコンサルティング事業部
本部長コンサルタント 秋山 和則
公益社団法人 全日本能率連盟認定 マスター・マネジメント・コンサルタント
大手サービス業において、事業開発部門、経営企画部門に在籍。独立系コンサル会社を経てJEMCOに入社。収益構造改革関連のコンサルティングに従事。上場メーカーの中期経営計画策定、収益改善、調達コスト削減および業務改革等のプロジェクトを担当。

Contents 02

日本の生産性は低く
労働生産性に課題がある企業が多い

まず、イントロダクションとして日本の生産性について話がありました。

「皆さんもご存知かと思いますが、日本の生産性は低くなっています。
『労働生産性の国際比較 2019』によると、日本の生産性はOECD加盟35カ国中21位、G7の中でも最低。労働生産性に課題がある企業が多くなっています。その原因としては、日本は過剰なサービスをされていることが多い、独自の手法で行うことで逆に手間取ることも多いということなどが考えられると思います。
働き方改革により長時間労働の是正が企業に迫られており、そのためにも生産性向上を実現させる必要があるわけです。このようなことを背景に、今回のセミナーのお話をさせていただきます」という秋山の話とともにセミナーがスタートしました。

Contents 03

価値工学(VE)を活用、必要な業務以外を洗い出し
取り除いて、不足業務ができるようにしていく

「今回お話する活動の目的は、価値工学(VE:Value Engineering)の手法を業務に適用し、業務の中の無駄を徹底的に排除し、価値の高い業務へ人的資源を充てることにより、競争力の強い組織体質を形成するということです。
また、無駄の排除、価値追求、目的思考といった考え方に基づき業務を見直すことにより、個人個人の意識改革を図ります。個人個人の意識を変え、無駄な業務を廃止・削減することにより残業等の無駄な労働時間を短縮するとともに部門の生産性の向上を図るということになります」(秋山)。

そして、適用ニーズとして、下記のようなことが挙げられました。

□働き方改革
 「働き方改革」を進め、「ワーク・ライフ・バランス」を実現したい
□残業削減
  残業を削減し、従業員の精神的疲弊・肉体的疲労を解消したい
□組織体質強化
  従業員の意識改革を図り、組織体質を強化したい
□自動化推進
  RPAを導入し、業務を効率化するとともに、従業員に付加価値の高い業務に従事してもらう

その後、価値工学(VE)についての解説が行われました。
「VEは一般的には製品の設計などの分野で使われることが多いですが、ソフトVEという分野も確立されており、業務改革で使われることも多くあります」(秋山)。

VEについての説明や、アプローチなどについて解説された後、業務生産性向上のイメージなどについて話が行われ、秋山は「現行業務のうち『必要な業務』はもちろんありますが、それ以外に『無用業務、重複業務、過剰業務』というものもあります。それを洗い出し、取り除き、不足業務(本来やらなければならないが、出来ていない業務)ができるようにしていきます」と話します。

Contents 04

自動化フェーズでは
RPAツールなどの紹介やデモンストレーションも

その後、下記の4つのフェーズについて具体的に話がありました。

□業務の可視化フェーズ
  ・業務の洗い出し  ・業務プロセスの明確化  ・投入工数の把握
□スリム化フェーズ
  ・目的研究  ・業務価値評価
□仕組化フェーズ
  ・仕組化  ・標準化
□自働化フェーズ
  ・DXを活用した自働  ・AI×OCR
  ・RPA事例紹介  ・BI事例紹介

「例えば入出金伝票などが紙で来て、それを転記したりしていることもあるかと思います。そういったものをRPAなどを使って自動化することもできます」(秋山)ということで、自動化フェーズの部分では、無料で使えるRPAツールなどの紹介やそのデモンストレーションなども行われました。

実際に導入された場合の事例なども紹介され、セミナーは終了しました。

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