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セミナーレポート

【セミナーレポート】塾生が主体性を持って実施した
株式会社T&K TOKA様にお伺いしての「工場見学および意見交換会」

2025年「経営人財育成塾」交流イベント

Contents 01

今回の取り組みについて

 ジェムコ日本経営の関連会社であるジェムコ・コーオペレーションズ では、自律したリーダーの育成を目的とした「経営人財育成塾」を毎年開講しています。講師には、経営トップ経験者やマネジメントの専門家を招き、実践的な知識を提供。その中で、通常の講義以外に、塾生の皆さんが企画し実施する「自由参加型の交流イベント」があります。
 今回は8月に実施した、株式会社T&K TOKA様にお伺いしての「工場見学および意見交換会」についてご紹介いたします。工場見学にご協力をいただきました、T&K TOKA 代表取締役社長兼CEOの石合信正氏と、ジェムコ・コーオペレーションズ取締役社長の松村潔と小倉明男に話をお聞きしました。

写真左より、ジェムコ・コーオペレーションズ松村潔、T&K TOKA 代表取締役社長兼CEOの石合信正氏、ジェムコ・コーオペレーションズ小倉明男

Contents 02

T&K TOKA様にお伺いするきっかけ

━今回の株式会社T&K TOKA様にお伺いする「工場見学および意見交換会」企画は、「経営人材育成塾」の一環として行われたとお聞きしました。まず、経営人材育成塾について教えてください。

松村:企業経営において組織力の強化と活性化は欠かせません。そのためには、自律したリーダーの育成が必要です。この経営人財育成塾は、人にフォーカスして「人間力」と「主体性」を持つリーダーが、理想の未来に向けて変革を推進し、個々の人財が最大限に力を発揮できる組織をつくるための学びの場です。参加する塾生の業種は多岐にわたっており、異業種交流の中での学びの場・交流の場となっています。その中の「自由参加型の交流イベント」として、今年度はT&K TOKA様にお伺いさせていただきました。

━T&K TOKA様にお伺いすることになったきっかけは?

小倉:この「経営人財育成塾」では主体性を大切にしています。ですから、自由参加型の交流イベントとして、塾生の皆さんに主体的に勉強会を企画してもらっているのですが、その中で、「石合さんにお会いしたい。会社を訪問させていただきたい」という話になりました。石合さんには、経営人材育成塾の第1・2回目に講演をしていただいており(※)、皆さんその時のお話が印象深かったようです。満場一致で決まり、T&K TOKA様での工場見学と意見交換会の打診をさせていただきました。
※講演の様子はこちらから⇒
https://www.jemco.co.jp/case/jinzaitk2501/   https://www.jemco.co.jp/case/jinzaitk2502/

 

当日のプログラムとしては、下記のような流れでした。
■工場見学
■塾生による「課題」発表
■グループに分かれて意見交換・グループワーク
■グループごとの発表

Contents 03

T&K TOKA様が取り組みにご参加いただいた理由

━石合さんがこの「工場見学および意見交換会」企画を受けていただくに至った理由を教えてください。

石合氏:株式会社T&K TOKAは 78年の歴史を持つ化学企業で、主にインキを製造しています。海外でもその実績は広く知られており、最近ではアメリカの雑誌「TIME」にも取り上げていただきました。
 お話をいただいたころは、私が代表取締役社長兼CEOとして入社して1年弱たったころ。様々な改革を行っており、特に工場の改革に注力していました。私自身が率先して工場に入り、5S活動や安全点検などを徹底的に行いました。例えば、毎月実施している工場巡視では、白い Tシャツを着て工場に行き、上から下まで這いずり回りチェックしました(笑)。始めたころは、真っ黒になっていましたが、繰り返しているうちに汚れが少なくなっていきました。私の取り組みに現場も応えてくれて、工場が綺麗になっていったんですね。
 しかし、活動も3~4か月過ぎたころ、自分たちの目だけでチェックすることに限界を感じていました。いろいろな方の目で工場を見ていただき、足りない部分ご指摘をいただきたいと思っていたときに今回のお話がありましたので、喜んでお受けすることに。せっかく工場見学していただけるので「課題」を出させていただきました。そして、弊社の様々な部門からも次世代リーダー候補のメンバーを集め、塾生の皆さんと一緒にプログラムに参加致しました。

T&K TOKA 代表取締役社長兼CEO 石合信正氏

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当日の流れ 工場見学~グループワーク~発表

━工場見学の際の「課題」というのはどんなものだったのでしょうか?

石合氏:インキの製造工場を見学していただいて、いい点・悪い点など「気づいたことを3つ、改善点とともに教えてください」というものです。その視点をもって、工場を回っていただきました。インキを扱う工場は初めて見学される方ばかりで、私たちにはない新たな視点でチェックしていただきました。

━工場見学を経て、グループワークなどでは、どんな「気づき」や「改善点」が出てきたのでしょうか?
石合:気づきとして、塾生さんたちから第一声で「非常にきれいな工場です」と言っていただいたことがありがたかったです。インキの製造工場ということで汚れることも想定して訪問していただいたようですが、服が汚れることもなかったと(笑)。本格的に5Sに取り組んだのは 3~4ヶ月なので、この言葉に弊社のメンバーもモチベーションが上がり、さらに活動に熱が入っているところです。
 改善点については、見えてきた課題で特に改善が必要と考えられるものについて、その理由と改善アクションをグループワークで考え、発表してもらいました。

━「課題」やその「改善アクション」はどんなものだったのでしょうか?
石合:例えば、「危険区域の選別」です。作業者や見学者がどこまで近づいていいのかが不明瞭という指摘がありました。改善アクションとしては、「工場内の動線を明確化する」「区画整理を実施する」などの案が出ました。これについては、いただいた案をもとに実際に現場で対策を行っており、ほぼ完了しています。
 また、出た改善点ですでに改善への対応が完了したものもあります。工場内の台車についてですが、ほとんどの台車にストッパーがないという課題がありました。これについてはすぐに対応をし、ストッパー付の台車を導入いたしました。

━課題について、すぐに対応を進められているのですね。
石合:はい。社内でスピーディーに対応させてもらいました。

小倉:このようにすぐに対応いただけているのは、今回の取り組みがいいものになったと、こちらとしてもありがたく感じます。

Contents 05

グループワークは「視座が高く素晴らしい発表」

━グループワークの雰囲気や印象に残ったことはありますか?

石合:塾生と弊社の社員をシャッフルしてグループワークを行ったのがすごくよかったと思います。歴史の長い会社ですし、自分たちのやり方で凝り固まって、伸び悩むことも。塾生の方と交流させていただくことで、視野が広がったと感じますし、こういう刺激は大事だと感じました。
 それから、参加者の皆さんの“視座が高い”と感じました。ジェムコ日本経営は製造業のコンサルが強いということもあり、塾生には製造業の方が多くいらっしゃいました。皆さん、製造するものはバラバラですが、メーカーという共通点があります。ですから、ものづくりの基本になっている「安全衛生」「環境管理」「5S」「効率性」「在庫」などの視点を持っていらっしゃいます。それだけに、工場で見たものへの理解が早いですね。
 また、工場見学自体は1時間程度でしたから、その短い時間で「どこにいいところあって、どこに悪いところあるか」っていうチェックをすることは、短時間で監査をやるのと同じ。緊張感はあったと思いますがそんな中でも、高いレベルでの視点をもって皆さん真剣に見学し、課題に取り組んでいただきました。発表も素晴らしかったと思います。

小倉:後から聞くと皆さん、「いい案改善案を出さなくちゃ」と、とても緊張していたそうです(笑)。 でもグループワークでいろんな業種、職種の様々な視点を持った方と議論することが、本当に勉強になったとおっしゃっていました。この塾のカリキュラムの中でも、一番印象深くなったと思います。

Contents 06

取り組みを経て「社外の方との交流は継続したいですね」

━今回のことを受けて、今後検討されていることがあれば教えて下さい。

石合:今回工場見学やグループワーク以外に、交流会も設けていただき、とても話が弾みました。その中で、「魅せる工場」というのが話題に出ました。ここでいう魅せる工場とは、「社員が安全・健康に過ごせる場所」「管理状態が整っている場所」作りを通して、来訪者の方々を魅了する工場、ということで定義をしています。実現するにはどうしたらいいのかということを、交流会の時などに話し合いました。そして、今、私たちの会社で自主的に「魅せる工場」そして「魅せる会社」を目指すべく取り組みを進めています。
 参加した弊社の社員もとても刺激をいただき、この企画の後からとても積極的になって、社外の方から影響が大きいことを改めて感じました。ですから、弊社にとっても非常にありがたい機会をいただいたということを強く感じていますし、今後もこのように社外の方からのご意見をいただくような取り組みができたらと思っています。

松村:これからもこのような取り組みが続けていけたらいいですよね。こちらこそ今回は本当にありがとうございました。

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