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Case

導入事例

【私の経歴】

常に大事にしてきた「何事も愚直に取り組む」ということ
愚直に学んだ英語はグローバル経営への深い造詣につながる

石古茂 氏(元 アデランス代表取締役副社長)

Contents 01

インタビュー概要

ジェムコ日本経営とゆかりのある方の半生を紐解く「私の経歴」。今回は、石古茂 氏(元 アデランス代表取締役副社長)にお話をお聞きしました。後半では、社会人人生において印象に残っていることや、ジェムコとの取り組みなどについてご紹介いたします。

<略歴>
1978年4月 :モービル石油(現エクソン・モービル)入社
1998年12月:資生堂ビューティカンパニー取締役経営管理本部長
2001年6月 :日本ポラロイド取締役業務管理本部長
2004年8月 :メディアッティ・コミュニケーションズ(現J:com)最高財務責任者(CFO)
2006年4月 :ナイガイ社外取締役
2007年4月 :ナイガイ代表取締役専務
2009年5月 :アデランス取締役副社長
2010年5月 :アデランス副社長兼最高財務責任者(CFO)
2012年5月 :アデランス代表取締役副社長(COO)
2016年5月 :アデランス任期満了により退任

Contents 02

印象に残っていること
外資系・日系あわせて5社でマネジメントを経験
事業再生にも取り組む

その後、外資系および日系合わせて5社でマネジメントを経験いたしました。その中では、事業再生にも取り組んできました。

事業再生を行うときに何が大変かというと、働いている人の気持ち、ベクトルがバラバラの方向に向いてしまうということ。会社が成長している時はみんなの気持ちは同じほうに向きやすいですが、下り坂にいるときはバラバラになりがちでモチベーションも下がります。みんなの気持ちをどうやってもう一回まとめるか、ということに力を注ぎました。

何度かそのような経験をしたことで、その後同じようなことが起こったとしても、どう対応すべきか、落ち着いて判断できるようになったと思います。たとえて言うなら、だれでも初めて暗闇の中を歩く時はどちらに向かっていったらいいかわからないですよね。でも、何度かその暗闇を体験したらどうしたら出口にたどり着くかわかるようになる、案内もできるようになる。そんな感じでしょうか。

Contents 03

ジェムコとの取り組み
フィリピン工場で「5S」を展開
いい成果は“ちょっとしたサプライズ”

ジェムコさんとのお付き合いが始まったのは、私がアデランスで副社長をしていたころです。ちょうど経営も改善し、軌道に乗ってきている時でした。そのような時ですから、「守り」から「攻め」といいますか、事業の拡大を考えていました。会社を成長させていく方法は2つあるかと思います。一つは、内部成長。自分たちで新しい製品をつくって、マーケットを作っていく。もう一つはM&A。M&Aの場合は「時間を買う」といわれますが、ビジネスとしてすでに実績のある会社に投資するので、早く目的が達成できます。M&Aは海外M&Aを含めて数多く行ってきました。
そのようなことを検討しながら、海外の販売・製造拠点のグローバル展開に取り組んでいました。そんな中で、フィリピン工場で事業効率を改善するために「5S」を展開するということで、ジェムコさんにコンサルティングをお願いしたのがきっかけです。

「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の頭文字のSを取って「5S」ですよね。最初、フィリピン工場で5Sを展開すると聞いたときは、日本語が母国語ではない人たちに「S」の意味が分かるのかな、と思いました(笑)。でも、それまで工場の中が整理されていない状況もありましたので、5Sを徹底することで、あらゆるムダ・ロスの排除、現場の異常を見える化し、現場の状況が誰もがわかる状態を現場全員で目指すことにしました。

実際実行してみると、作業効率がとても上がりました。こういう日本的な考え方を海外に持ち込んでも効果があるんだと感じて大変驚きました。現場のチーフクラスの人と話をしても、とても活動の評価がよかったと思います。社員の環境もよくなりますし、きれいに整理された中で作業をすることで、何か問題が起こってもどこで目詰まりしているかとかもすぐにわかるようになってきました。この取り組みは、ちょっとしたサプライズでしたね。

「5Sが海外でも効果が出たことには驚きました」と石古 氏

Contents 04

これからのこと
これまでの経験をもとに
中小企業などの伴走支援を

私がずっと大事にしている言葉があります。それは、先ほどもお話した大学時代のゼミの先生に言われた「愚直にやれ」という言葉です。留学試験に向けた英語学習の時もそうですが、何に対しても愚直に取り組むことは大事だと思っています。

今後は、今まで愚直に取り組んできたこと、経験してきたことをもとに、中小企業などの伴走支援でお役に立つことができればいいなと思っています。

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