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Case

導入事例

【注目の商品~商品開発の現場から~】

アシストキャリーカー「ラクスト」で
製造現場の働き方が変わる!

昭和飛行機工業株式会社様

Contents 01

インタビュー概要

1937年に航空機製造を目的として設立した昭和飛行工業株式会社。以来、東京都昭島市の緑豊かな社有地(約40万坪)で、航空機製造で培った技術と経験を活かした輸送用機器製造事業を開始。ゴルフ場などのスポーツ施設、ホテル・ショッピングセンターの運営などを展開しています。そして今回、新たな商品であるアシストキャリーカー「LUXST(以下、ラクスト)」を開発。どんな商品なのか、理事・開発推進部長の長澤信介氏にお話をお聞きしました。

昭和飛行機工業株式会社
理事・開発推進部長
長澤信介氏

Contents 02

Q:アシストキャリーカー「ラクスト」はどんな商品?

A:免許は不要 楽・簡単・安全にモノを運べる

台車のような見た目で操作方法も同じですが、台車ではありません。ラクストは、人力でも電動でも自動でもない「アシストキャリーカー」。人が押したり引いたりする動きに合わせて、モーターがアシストしてくれるので、楽・簡単・安全にモノを運ぶことができます。1トンまで運搬可能ですが、操作するのに、資格や免許は不要。現在は、工場の製造現場や内装工事の現場など、様々なモノを運ぶ現場で活躍しています。

台車の動かし方が解れば、ラクストも簡単に動かせます
特別な知識や免許が不要で使えるのは魅力

Contents 03

Q:ラクストを開発するきっかけを教えてください

A:テーマパークなどの電気車両開発で培った技術をもっと多くの場面に活用したいという思いで開発スタート

弊社は第二次世界大戦後に、米軍に接収を受けていた時期がありました。その間横田基地の機材のメンテナンスを委託されたことをきっかけに、飛行機だけではなく輸送機器の車両製造・整備などを行うようになりました。それを経て、近年電気自動車の開発にチャレンジ。その過程で得た技術を活かして、テーマパークなどで使う電気車両の製作を開始しました。当初車両はテーマパークなどでのみ利用されていましたが、高齢化、働き方改革、女性の社会進出などが進む中、この技術を使った商品は更に活躍の場があるのではないかと感じ、新商品開発を決意。それが、ラクストの原点となりました。


電気車両の実績があり生まれた商品ですが、弊社の製品は航空関連が中心。ですからラクストを開発したものの、実際にどういう業界・場面で受け入れられるかは手さぐりでした。これまで弊社とのお取引がない業界でも使っていただきたいと考え、ジェムコ日本経営(以下。ジェムコ)に、製造業を中心としたマーケティングなど、コンサルティングを依頼することにしました。

Contents 04

Q:ラクストの特徴について教えてください

A:「楽」「簡単」「安全」の3つが大きな特徴です

操作はとても“簡単”。電源を入れたら、そのあとは台車の要領で押すだけ。ラクストは“自走”しません。人間が意思を込めて動かしたとき、その操作を感知してモーターが駆動し、動きをアシスト。例えば、大きなモノを運ぶとき利用するフォークリフトは免許がいりますが、ラクストは免許も資格も不要。バイクと電動自転車の違い、というと分かりやすいでしょうか。


最大積載は1トン。モーターが動きをアシストするから、どんな人でも小さな力で“楽”に重いモノを運ぶことができます。例えば女性や高齢者など、力がない人でも楽に運ぶことができるので、疲労の軽減や作業効率のアップにつながります。


そして、“安全”はプライスレスですよね。もともとテーマパークで使うことを前提に開発したので、安全については一番注力しています。レバーを握るとブレーキ解除、手を離せば運転は自動停止。ブレーキが利いている状態が定常状態なので、例えその状態が坂の上でも止まっていないといけない。そのため、通常の車両が持っている制動装置よりも強い機能を持たせています。弊社で扱っている製品の約3割が航空機関連ですが、大変厳しい品質管理を行い安全面に配慮しています。これは弊社の“DNA”。すべての商品に対し厳しい安全性を確保することは、私たちが誇れるところだと思っています。

Contents 05

Q:ラクストはどういう場で活躍してほしいですか?

A:製造現場の横持ちなど、工場内で重い荷物を人力で運ぶ場面に活躍の場が増えそうです

例えば製造の現場では、工程間の横持ちは人力に頼っている部分が多くあります。場所にゆとりがあればフォークリフトなどを使用するのでしょうが、それができない場合は大変な重労働で運搬しています。そういう場面で、免許不要で簡単に1トンまで運ぶことができるラクストは活躍できると思っています。ほかにも、「慎重かつ安全に重量物を運ぶことが必要」な現場などにも活躍の場が多いと考えています。


また、このような現場には今後さらに女性や、定年後の再雇用の人が増えてくると思います。様々な人が働く中で、「ラクストがあったら便利」と評価いただく機会が増えると嬉しいですね。

スロープや坂のある現場などでも、楽に荷物を運ぶことができます

Contents 06

Q:今後の商品展開については?

A:昇降機能付きの「ラクスト リフターシリーズ」を新発売 お客様の“あったらいいな”に答えていきます

製造現場では多種多様なモノづくりをされていますから、用途に応じて様々な形のラクストが欲しい、というご要望もいただいています。


例えば、コンサルティングの中で様々な企業様のご意見を頂戴した中で、特に多かったのが「製造の現場で、重量のある部品を運んできて機械にセットするとき、ラクストを使うと重量物を運ぶのは便利になるが、荷台から機械まで距離があるので持ち上げる必要がある。そこが大変なので、荷台部分が昇降するといい」というものです。それをもとに生まれたのが、2019年10月(予定)に発売の、昇降機能付き「ラクスト リフターシリーズ」です。利用する場所や場面に対応するために3つのタイプを用意しました。


今後も様々なお声をいただきながら、バリエーションを増やしていきます。作業をする人がいろんな場所で無理なく働けるということをお手伝いできる、そういう商品に育てたいと思っています。

昭和飛行機工業について

Contents 07

受容性調査を中心にターゲットや顧客ニーズ、
訴求ポイントを明確化
~コンサルティングはどのように行われたのか~

「これまで培ってきた技術を活かして『ラクスト』は誕生しましたが、弊社の製品群のラインナップの中では特殊なもの。これまでは航空業界などでのお取引が多かったのですが、それ以外の業界にもニーズがあると感じていました。とはいえ、これまでお取引がないので、どうすればいいのか悩んでいるとき、ジェムコさんとご縁があり、コンサルティングを依頼することになりました。依頼した理由としては、ジェムコさんが特に製造業に強いということ。製造現場などのマーケティングを中心にお願いすることになりました」と長澤氏。

昭和飛行機工業株式会社
理事・開発推進部長
長澤信介氏

コンサルティングは、下記のような流れで行われています。


【コンサルティングの流れ】

第1期:ラクストの受容性調査
    様々な企業に対し、ラクストの受容性についてヒアリングを実施。拡販のための仮説を作る。
第2期:ラクストの受容性検証・商談創出活動支援
    第1期の仮説をもとに、想定されうるターゲットに対して、より深掘りしたヒアリングを実施。
第3期:商談フォロー、拡販戦略・商品戦略の仮説作りフォロー


第1期では、ラクストがどういうところで受け入れられるか調査。当初は、倉庫やロジスティックスの現場でヒアリングを行いましたが「そのような場面では、モノを運ぶシステムが完成されている。なので、なかなかラクストが活躍できる場はないと感じました」

そこで、当初より活躍の場面が多いのではないかと仮説を立てていた、製造関係をヒアリング。そうすると関係者から「いい商品だということを言っていただけるようになりました。それで、いろいろな業態があるが、製造業の中でいろいろ活躍する場があるのではないかということを確信しました」(長澤氏)。

その後、第2期としてより深堀した調査を実施。「コンサルティングを決めていただいた当初の課題は、ターゲットや顧客ニーズ、訴求ポイントを明確化したいということ。それらを明確にする中で、製造現場での需要が高いと判断。実際に顧客基盤を活用し製造現場での商品紹介の実現、さらには購入実現につながっています」と、ジェムコのコンサルタント・森岡は言います。

現在第3期の取り組みが進行中です。

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