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JEMCO通信

2025-09-04 コンサルティング トピックス

品質向上のために必要?3現主義とは

文責:ジェムコ日本経営

製造業における3現主義は、問題解決や改善を行う際に「現場」「現物」「現実」の3つの"現"を重視する考え方です。なぜ3現主義が、品質向上・生産性向上に役立つのでしょう。

3現主義とは何か

製造業における3現主義は、問題解決や改善を行う際に「現場」「現物」「現実」の3つの”現”を重視する考え方です。例えば問題があった際に、実際に足を運び、目で見て、手で触れて、事実を把握することを意味します。

□現場(げんば):実際に作業が行われている場所
 工場や作業場に足を運んで、状況を直接みることが重要です。
□現物(げんぶつ):問題の原因となっている実際のモノ
 不良品やトラブルの元となる機械・部品などを実際に手に取ってみて状態を確認。
□現実(げんじつ):現場と現物から把握できる事実
 報告書などだけではなく、見て確認した事実が重要です。

3現主義されなくて不良対策が進まないことも

例えば問題があった際に、不良対策が進まないという要因として、3現主義が徹底されていないということは多いです。
実際に現場に行くことがなく、推測で対応していることはないでしょうか?
現場に行くことで、こんな環境で使われているのかとか、こんな使われ方をしているのかいう事実がわかり、初めて対策が打てるということがあります。
すなわち、 誰が (WHO) 、いつ(WHEN) 、どこで(WHERE) 、 何を(WHAT) 、どのようにして(HOW)、いくつ(HOW MANY)発生させたのかという事実を現場で現物をもって確認することできる現実を見ることが問題解決の第一歩であり、3現主義には、この4W2Hが大切です。

なぜ3現主義が品質向上・生産性向上に役立つのか

3現主義が、品質や生産性向上にとって役に立つ理由は、問題の原因を特定し、無駄を徹底的に排除するためです。データや報告書だけでは見えない、現場に潜む「ムリ・ムダ・ムラ」を直接発見し、本質的な改善につなげることができます。

3現主義 品質向上への貢献

例えば下記の3つのようなことが挙げられます。
□根本原因の特定:
不良品やクレームが発生した際、現物を手に取り、現場で何が原因で問題が起きたのかをチェックすることで、データだけでは分からない、問題の根本原因を突き止められます。
□品質管理の強化
現場で不良品が起きる原因を特定することで、その対策を具体的に立てられます。
□顧客満足度の向上
現場で現実をみて、品質に影響を与える要因を継続的に改善することで、製品の品質が向上し、結果として顧客満足度の向上にもつながります。

3現主義 生産性向上への貢献

例えば下記の3つのようなことが挙げられます。
□「ムダ・ムラ・ムリ」の発見
現場に足を運び、現物の動きをみることで、データには現れない非効率な動き、作業員の待ち時間、部品の過剰在庫といった「ムダ」を発見できます。
□作業プロセスの最適化
具体的な改善アイデアは、現場で見つけられることが多いです。
□迅速な問題解決
トラブルが発生した際、現場で現物を確認することで、原因究明と対策が迅速に行えます。

3現主義の徹底は、品質問題解決の一番の早道

3現主義に関することは、どの企業様も行われていることかとは思います。しかし、今一度、3現主義の徹底を図ることが、様々な品質問題解決の一番の早道であることを再認識していただくといいのではないでしょうか。

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