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JEMCO通信

2026-03-10 コンサルティング トピックス

【改善の基礎】「5S」が難しいなら「2S」「3S」からスタート? 3定もポイントに

文責:ジェムコ日本経営

「5S」ということはよく聞かれる言葉だとおもいます。「やっている」という方は多いと思いますが、製造業において5Sが「改善の基礎」とよく言われていますが、職場環境の改善にとどまらない経営的なメリットがあると考えられます。

5Sとは?

5Sは、整理・整頓・清掃・清潔・しつけの5つの言葉のローマ字表記の頭文字に基づいてよばれているもので、職場の環境維持や業務効率を上げることを目的とした活動です。
■整理(Seiri)
■整頓(Seiton)
■清掃(Seisou)
■清潔(Seiketsu)
■しつけ(Shitsuke)

5Sを徹底することで得られる主なメリットの例

5Sを徹底することで得られる主なメリットの例には、下記のようなものが挙げられます。

1. 安全性の向上
「整理・整頓」が行き届いていないと、様々な問題が起こる可能性があります。それらを防止するためにも重要です。
・転倒防止
・衝突防止
・非常時の安全確保

2. 品質の安定・向上
作業台が常に清掃されていれば、異物混入の防止につながります。また、「清掃」を通じて、機械の油漏れなどに気づくことで故障による不良品の発生を防ぎます。

3. 生産性の向上
「整頓」により、工具や治具を探す時間を減らしたりできます。

4. コスト削減
「整理」によって必要なモノだけおけば、過剰在庫によるスペースの圧迫などを減らすことができます。

5. 意識改革
「しつけ」が習慣化されると、作業標準(マニュアル)の遵守率も上がりミスも減ることに繋がります。

いきなり「5S」が難しいなら「2S」や「3S」から

しかし、いきなり「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」を完璧にやろうとすると、現場から「忙しくてそんな時間はない」などの反発の声が起きるということも考えられます。うまくいかなかった経験がある方もいるのではないでしょうか?
形骸化してしまうことはよくありませんから、まずはスモールステップから始めてみるのも一つです。
そのとき、「2S」や「3S」というのが有効でしょう。

2Sとは?

2Sとは、整理と整頓に特化したものです。5Sの基盤となる活動ですから、まずは2Sを徹底することは重要です。2Sは、業務の効率化や安全性の向上などを目指します。

3Sとは?

3Sとは、先ほどの2S(整理・整頓)に、「清掃」を加えたものです。職場をきれいな状態にすることを目的としています。きれいな職場で働くことで、必要な資料や道具などもすぐ見つかり、ストレスなく働くことや、モチベーションの向上にもつながります。
■整理(Seiri)
■整頓(Seiton)
■清掃(Seisou)

「2S」や「3S」が始めやすいわけ

5Sの「清潔」「しつけ」については、習慣などが関係することから、時間も必要になります。
まずは効果が見えやすい「整理」「整頓」「清掃」から始めてみるといいでしょう。効果がみえやすいので、やる気にもつながりやすいでしょうし、はやりやすいのではないでしょうか。

3定とは?

なお、「整頓」のところを具体的にすすめるために、「3定」という考え方があります。
「整頓」をするというと「綺麗に並べればいい」と考えることもあるかもしれませんが、それでは失敗することもありえます。
3定を導入することで、「誰が来ても、すぐに必要なモノを取り出せ、迷わず元の場所に戻せる」状態を目指します。

3定の3つの要素

3定の3つの要素について紹介します。

1. 定位置
「どこに」置くか
・床にテープを貼って枠を作る、棚に番号をふる
・よく使うものは作業者の近くに置くなど、歩行のムダを削る
・出すときはもちろん、戻すときに迷わないでできるようにする

2. 定品
「何を」置くか
・工具の名前を棚に書いたら、工具自体にも書く
・部署ごとに工具の色を変える「色別管理」をすると、他部署への紛失を防げる
・工具の形にくり抜いたスポンジや、背景に描いたイラストの上に置くようにする

3. 定量
「いくつ」置くか
・棚のスペースを物理的に制限し過剰在庫になるのを防ぐ
・発注・補充するポイントをカードなどで示す
・先入れ先出しの徹底

効果的なDXのためにも5Sを徹底

例えば、5Sができていない現場では、最新のDXやRPAなどを導入しても、「非効率な動き」といったものを自動化することになってしまう可能性があります。
効果的にDXを進めるためにも、5Sなど、基本的なことをしっかり行い強固な土台をつくることが有効になってくるでしょう。

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