【暗黙知・形式知】熟練者の持つ「技術」と「技能」を次世代に引き継ぐこと
文責:ジェムコ日本経営
製造業において、熟練者の持つ「技術」と「技能」を次世代に引き継ぐことは、企業の競争力を左右する極めて重要な経営課題です。
目次
技術・技能伝承(ナレッジマネジメント)がなぜ重要か 背景や行わないことによる問題
現代の日本において、技術・技能伝承(ナレッジマネジメント)は単なる「仕事の引き継ぎ」を超えた重要課題となっています。その背景には、下記のようなことがあります。
●団塊世代の退職
●人材不足
では、技術・技能伝承がちゃんと行われないと、どのような問題が発生することになるでしょうか。例えば下記のようなことが考えられます。
●ベテラン(熟練者)の目利きがなくなることによる品質の低下
●トラブルが起こったとき対応が遅れたりすることでの生産性の停滞
●過去の失敗事例や、危険を察知することなどのノウハウが共有されないことで安全性に問題が出る可能性
●独自のノウハウが消滅し、他社との差別化ができず、競争力が低下する

「暗黙知」の消失は問題
つまり、技術技能の多くは、ベテラン(熟練者)の経験やカン、コツや阿吽の呼吸として存在していることが多く、これらは「暗黙知」と呼ばれています。
この暗黙知(あんもくち)は、言語化や図解が難しいとも言われます。そのような事情もあり、団塊世代のノウハウの保持者が現場を去ることで、マニュアル化されていない「カン」「コツ」が永久に失われる可能性があるわけです。
技術・技能伝承(ナレッジマネジメント)が上手くいかない理由
今、ベテランと呼ばれる方は、「背中を見て覚えろ」と指導されてきた人が多い世代。そのため、自分と同じ様なスタンスで指導するということもあるようです。
その世代と、教えられる若手都には隔たりが出てきています。
●ベテランは、何を知りたいのか、なぜ理解出来ないのかがわからない
●若手は、何を教えてもらいたいのかがわからない
団塊の世代の再雇用が終わったにもかかわらず、再々雇用を余儀なくされているケースがあるようですが、「技術・技能伝承が上手くいっていない」ことにより、若手の技術力不足が原因となっていることも多いようです。
「暗黙知」を「形式知」へすることの重要性
このように「背中を見て覚えろ」という技術・技能伝承は、若手の人材が限られている人手不足の状況では難しいでしょう。そこで重要になるのが、暗黙知を「形式知」にすることです。
形式知化(けいしきちか)とは、個人が経験や勘に基づいて持っている知識やノウハウ(暗黙知)を、誰にでも認識でき客観的に理解できるテキスト・映像・音声にして外部知識を加えたもの。熟練者の動きを数値化・言語化して形式知にすることで、若手の教育期間を短縮できます。人手不足だからこそ、「短期間で戦力化する仕組み」が必要になってくるのではないでしょうか。
技術・技能伝承(ナレッジマネジメント)を成功させるのに必要なこと
技術技能・技能伝承を継続させ、成功させるには下記のようなことが重要となります。
●トップのコミットメント
会社全体で技術伝承・技能伝承の重要性を認識してもらいます。
●推進・実行計画と推進体制の構築
推進・実行スケジュールについては、期限を明確化することが重要です。
●定期的な見直し
手順書などは作ったら終わりではありません。現場で活用できているかを確認する必要があります。もし使われていないなら何が問題なのかなど、定期的に現状を把握し、改善点を洗い出し、常に使える状態にしておくことが重要です。
ジェムコが考える技術・技能伝承(ナレッジマネジメント)3つのポイントとは
ジェムコが考える「技術・技能伝承を確実に行うためのポイント」は下記の3つになります。
●ナレッジを正しく引き出し、オーソライズする
●ナレッジを理解出来るようにする
●ナレッジを管理・運用する仕組みを作る
ジェムコには、暗黙知の在り処・不足を見つける「13の着眼点」があります。ジェムコはこの「13の着眼点」を保有した唯一のコンサルティング会社です。そのような独自技術を活用し、これまで多くの企業様で技術・技能伝承のお手伝いをさせていただき、ご支持いただいてきました。
もしご興味がありましたら、詳しくはぜひお問い合わせください。




