【需要予測とは?】「見込み生産」「受注生産」との関係
文責:ジェムコ日本経営
製造業の現場では、いきなりモノを作り始めるということはないでしょう。まずは予測、つまり「いつ、どこで、どれくらい必要とされるか」というようなことがあって動き出すでしょう。今回は、需要予測と「見込み生産」「受注生産」について考えてみます。
需要予測とは?
自分たちの製品やサービスが、「いつ、どこで、どれくらい必要とされるか」をデータや客観的な根拠に基づいて予測することです。
そして単にそのような「今後必要な数を予測する」だけではなく、「工場のリソース(人・モノ・金)をどう配分するか」という経営判断ともいえます。

需要予測の手法
需要予測は、製品の特性などに合わせて手法を使い分けおこなうことがあります。
●過去の延長
過去数年分の販売データから「季節性」や「トレンド」などを見ていきます。
●因果関係
「春になると〇〇が10%多く売れる」「気温が1度上がると〇〇が売れる」というような相関関係から予測します。
●人の知見
ベテランの勘や、専門家へのアンケートなどを用います。
見込み生産とは?
注文が入る前にあらかじめ製品を作って在庫しておく方式です。
つまり、需要予測が重要になります。そのため、予測が外れると過剰在庫や欠品(機会損失)が発生します。
メリットとしては、在庫があるので、顧客の要望があればすぐに届けることができます。
見込み生産と需要予測の関わり
見込み生産において、需要予測は重要なものです。「売れる前に作る」わけですから、予測が外れた際のリスクがあります。そういうことからも、ビジネスが上手くいくか行かないかにおける重要なプロセスであり、過去のデータや市場トレンドに基づき、「何が、いつ、いくつ売れるか」を予測する必要があります。
受注生産とは?
受注生産は、見込み生産とは異なり、顧客からの注文を受けてから生産を開始する方式です。
メリットとしては、完成品の在庫を持つ必要がないということ。ただし、注文後に作るので、顧客に届くまでの時間が長くなります。
受注生産と需要予測の関わり
受注生産において、需要予測はあまり関わりがないと思う方もいるかもしれませんが、例えば、「来月は何件くらいの注文が来そうか」を予測し、人員の確保や原材料の手配などに役立てます。つまり、ここでの需要予測は、生産量を決めるというよりは、「リソース(人・モノ・金)の準備」のために役立てるといえるでしょう。
なぜ「予測」が必要なのか?
そもそも製造現場において、予測が必要なのでしょうか?
予測しないと「3ム(ムリ・ムダ・ムラ)」が発生してしまいます。具体的には、下記のようなことです。
●在庫
作ったけれど売れないというムダ
●欠品
需要があるとき(欲しい人がいるとき)にモノがないというムダ
●現場
急な増産が発生した時、残業や料金などが発生するムリやムダ
予測が完璧にできる、ということは難しいことです。そんななかで、「予測したもののズレが発生した時、それをどれだけ早く察知することができて、生産現場にフィードバックできるか」ということが重要なのかもしれません。




