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JEMCO通信

2025-08-26 生産の基本論

生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第49回 品質の再現】

文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊

皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。ジェムコでは、「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしております。
今回は、「第49回 品質の再現」についてです。

生産の条件が変わらなければ品質は一定になる

一定の水準の品質の製品を、全く同じ条件でコンスタントに作り出すことができれば、不良品は生まれません。生産の条件が変わらなければ品質は必ず一定に保たれるはずです。

生産の条件や仕様が微妙に変化することで不良品が生まれる可能性

ところがどうしても不良品が発生するのです。それは突き詰めると単純な話で、生産の条件や仕様が微妙に変化するからです。
例えば下記のようなことです。

□原材料関連
材料の品質や大きさ、重量、比重など
□環境関連
職場の温度、湿度、加熱温度、乾燥条件など
□設備関連
設備の調子のばらつき、劣化など
□人的関連
作業者の体調、注意力、操作など

様々な条件や仕様が変化するから、製品のできばえも変化するのです。

生産条件を安定するためには?

逆に考えると、「この変化によって大きく影響を与える要因が何か」を突き止めることができれば、それをコントロールし、一定にすることで生産条件を安定することができるはずです。生産条件に影響を与える要因を考えられるだけ列挙して、そのコントロールをどうやってするのかを検討することで品質が均一化し、同じ品質の製品の再現ができることになります。

品質の安定は「品質の再現」

品質の安定は「品質の再現」ともいえます。「安定した生産条件の再現」と言い換えてもいいでしょう。
私は品質問題に取り組むときには、この生産条件を重視します。品質というと不良の発生メカニズムに目が行きがちですしそれも重要です。しかしそれと同じくらい、生産条件の洗い出しとその明確化、最適条件の定量化を行うことも大事です。そしてそれを安定させる方法を徹底的に討議し、ひとつひとつ実行していくことで品質安定により近づくことができると確信しています。

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