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JEMCO通信

2026-01-08 生産の基本論 61回~

生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第67回 梱包の改善-3】

文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊

皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。ジェムコでは、「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしております。
今回は、「第67回 梱包の改善-3」についてです。

梱包時の作業方法に問題があった工場

梱包時の作業方法に問題があった工場の話です。
製品を1つ1つ、小さな箱に入れていきます。それをまとめてさらに大きなダンボール箱に詰めます。そのときに、たくさん小分け用のダンボール箱と大きなダンボール箱を、あらかじめ組み立てて積み重ねています。それが膨大な量で、うず高く積まれていました。
出荷業務をする前に、何人もの手で畳んであるダンボール箱を組み立てる・・・。その準備にかなりの時間をかけていました。

ダンボールが出荷エリアで大きなスペースに

これらの組み立てたダンボール箱は出荷エリアの大きなスペースを占めています。
梱包作業を観察すると、まとめて箱を組み立てる作業は、まず離れたところにあるダンボール置場に行って、畳んであるダンボールをまとめて出荷梱包エリアに運んできます。それを何人かで組み立てて積み上げています。
しかし、何も前もってダンボール箱をまとめて組み立てる必要はありません。毎回必要なダンボール箱を組み立てても問題はないのです。

作業方法の変更でムダな作業をなくす

それを改善して、ダンボールの保管場所を梱包エリアに移しました。特に小箱は梱包作業台のすぐ上にストックしておき、すぐ取れるようにしました。梱包の前の作業を終えたら、小箱をすぐ取って組み立てて梱包します。それを脇の大きなダンボールにそのまま入れます。大きなダンボールも必要なときに組み立てるようにしました。これで梱包の効率を落とすことなく、まとめてダンボールを組立てる時間をなくすことができました。また、梱包作業エリアを圧縮することもできました。
これらは、ダンボール箱の準備という作業をまとめてやったほうが効率的であるという概念が必ずしも正しくないことを証明しています。そして、このようなまとめ作業はストックを生むだけの無駄作業であるということになかなか気が付きにくいこということを示しています。

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