生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第76回 見えないこと-2】
文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊
皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。ジェムコでは、「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしております。
今回は、「第76回 見えないこと-2」についてです。
次に何をすべきか?ロスを減らすためには
作業者にとって困るのは、「今の作業が終わったら、次に何をするのかが見えていない状態」にあるときです。加工が終了して監督者に何をすべきか聞きに行くのは、ロスです。
そのロスを防ぐためには、管理板などの生産管理のツールを使って作業者に今日と明日すべき作業を知らしめなければなりません。できればそこに「何時から始めて何時に終わるか」が記載されていることが望ましいです。そうすることで作業者自身が、「今やっている作業をいつまでに終わらせなければならないか」「現在遅れているのか進んでいるのか」というようなことが見えるようになります。遅れていれば対策を打つことが出来ます。
一番良くないのは、作業者自身が進捗を自覚していないでマイペースで作業すること。これをマネジメントペースに変えていかなくてはなりません。
後工程が見えていることも大事
作業の納期が見えていないと、急ぐべきか普通のペースでやってもいいのかが分かりません。最終納期、つまり客先に納入する納期が見えていると、後工程のことを考えることができるようになります。
そのためには、後工程が見えていることも大事です。自工程のあとにどのような工程が控えているのかが見えていないと、自分の工程からいつ次へ送るべきかがわからないので指示待ちとなり、いつ加工するのがベストなタイミングであるかが判断できないことになります。
計画と納期を見えるように
その意味でも、現品票に加工工程が表示されていて、さらに工程納期を示されていることが、流れが見えているということになります。そして、自分の工程にどのタイミングでどのくらいのボリュームで仕掛品が送られてくるのかを見えるようにできれば、段取りの手順を考えたり、治具を準備すると言った外段取りができます。
計画と納期を見えるようにして、モノの流れをスムーズにしてください。




