チョイ置き(ちょい置き)
「チョイ置き」とは、工場で置くところが決められていてもそれ以外のところに置いてしまうこと。モノを持っている、あるいは運んでいる、他のことをするために持っているというようなものを、決められた保管場所(定位置)ではない場所に、「ちょっとの間だけならいいだろう」という軽い気持ちで“チョイ”と置いてしまう行為です。作業が終わって工具などを置きっぱなしにするのは、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)をきちんと理解していないためにしてしまう行為であり、5Sが重視される現場では、「悪い習慣」の一つといえるでしょう。
チョイ置きの問題点は、工場内でモノが散乱することだけではありません。チョイ置きすると、置いた本人がそのことを忘れてしまうことが問題です。「どこに置いたか、チョイ置きしたので思い出せない」ということが起こり、探す時間がロスとなります。また、床や作業台に無造作に置くことで、製品に傷がついたりすることもあり品質に問題が生じることもあるでしょう。さらに、1箇所にチョイ置きがあると、「自分もいいだろう」という意識が働くこともあり、現場があっという間に散らかり、異常に気づけなくなります。




