リスク・ファイナンシング
どんなに予防をしても、リスクが現実のものになるのを避けることはできず、何らかの経済的な損失を被ることがある。リスクファイナンシングとは、リスクが顕在化し、損害が発生した場合に備えて、その損失を補填するための資金をあらかじめ用意しておく、または調達する仕組みのこと。
損失を補てんするために金銭的な手当てをする方法であり、第三者に金銭的なリスクを移転する「移転」と、損失を自己負担する「保有」に分かれる。保険はリスクを他者へ移転する代表的なものということができる。
どんなにリスクコントロールを徹底しても、すべてのリスクを完全に排除することは難しいこと。リスクファイナンシングは、そうした万一の事態に備え、企業の財務的な安定性や事業継続性を確保するために不可欠な考え方といえる。