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JEMCO通信

2026-04-21 生産の基本論 61回~

生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第83回 スペースの活用】

文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊

皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。ジェムコでは、「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしております。
今回は、「第83回 スペースの活用」についてです。

スペースを有効に使えているか?

皆さんの工場や職場では、スペースを有効に使っているでしょうか。
このスペースの有効活用は意外に気が付いていない問題です。モノが置かれているからスペースを有効に使っているとは言えません。むしろスペースの使い方が下手だからモノが置かれているということも考えられます。

無駄にモノが置かれることも

広い工場は、その広さゆえにスペースに余裕があって、ムダにモノが置かれています。モノが置けるから仕掛品や在庫が膨らんでしまっていることも考えられます。これもスペースの非有効的な使い方です。

スペース活用分析とは?

私の支援先の工場では、よく「スペース活用分析」を行います。
工場スペースを、加工エリア(組立エリア)、保管エリア、運搬移動エリア、ロスエリア、非活用エリアで区分してレイアウト上に色分けします。加工エリアは作業をしている面積、あるいは設備が占めている面積、保管エリアはモノが置かれている面積、運搬移動エリアはモノを運んだり、人が移動するのに必要な通路などの面積、ロスエリアは使えるのに使っていない(空いている)面積、非活用エリアは安全面あるいは作業効率的に使用できない面積、という区分けの定義をして、色分けして示し、面積を合計して比率を出します。考えなければならないのは加工エリアをいかに大きくするかという点。この分析をすると、保管エリアの大きいことに驚きます。

スペースは1つの生産リソース

「スペース生産性」という指標を使うこともあります。これは坪や㎡などの単位面積でどのくらいの付加価値を高めたかを調査する方法です。スペースにムダのある工程や職場ではこの値が低くなります。また、付加価値をあまり高めていない工程でも低くなります。これを改善していくことで生産性の高い工場を作り上げることができます。
スペースを1つの生産リソースとして捉えてその管理をしていくことをおすすめします。

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