JEMCO通信

働き方改革

現場主体でマネジメントが変わった!「ある食品会社での事例」(後編)

文責:ジェムコ日本経営 取締役 小倉明男

現場主体でマネジメントが変わった!「ある食品会社での事例」

前編のあらまし

ある食品会社の社長からの依頼で職場のコミュニケーションとマネジメントの変革にとりくみ、心の状態を整えることと、職場の関係性の質を上げることで大きな変化が出てきた。

【後編】

〇その後のある幹部の変化「私のための研修だった」

研修が終了して、1年ほどしてからその後の状況を11人の受講生からヒアリングしました。お聞きした内容は「研修で何を学び何が変わったか」ということです。
以下この研修で中心的存在になった幹部社員Aさんの生の声です。
今回のジェムコの研修は “私が求めていた研修”。大変気づきが多く、特にいかに素直になるかを学んだと思います。

以前の私は、怒ることが多く、正論ばかり言っているタイプでした。部下はとても窮屈だったと思います。今回の研修を通して、まずは相手の意見をすべて聞いてから話すようになりました。そうすることで、部下とのベクトルがあってきたことを実感しています。
また、部下に対しての叱り方を考えたり、声掛けを意識するようにもなりました。部下とのコミュニケーションが悪いのは、上司が声掛けしないことも一つの原因。トップダウン、ボトムアップの両方が必要だと思い行動ができるようになったのはよかったと思います。
会社全体でいえば、社長が権限移譲してくれるようになったことは大きな変化。これもジェムコの研修がきっかけになりましたが、私たちを信頼してくれていると感じました。
私の今の目標は、敷居の低い管理職になりたいということ。「彼にならなんでも相談できる」という人間になりたいと思います。以前はトラブルの報告が怖かったのですが、今は、気持ちの整理ができたので犯人捜しをしないで「何が原因?」「どうしたら再発しない?」と考えるように。本質がわかるようになりました。「失敗、大いに結構」と余裕が持てるようになりましたし、みんなも変わっている最中です。本当に、私のための研修だったと思います。

〇良い影響が伝染「Aさんがかわったので自分も変わろうと思った」

上記の様に幹部の中心であるAさんか変わることでその同僚の
Cさんは「以前は短気なのですぐ怒っていた。今は、心を整えることと言葉遣いに気を使っている。Aさんが変わったので自分も変わろうと思った

Bさんは「自分がしっかりと心を整えていないと相手に伝わらないと分かった。
言葉で押さえつけようとしていて、これでは相手に伝わらないと分かった」

Cさんは「“心が乱れているよ”と声かけあえるようになった。昔は、部下が怖かった。だから声をかけなかった。いまは部下が声をかけてくれるのでやりやすくなった」

その部下の
Dさんは「“心を整えて落ち着かなきゃ”と気付けるよう意識しながらやっている。ベクトルが合ってきて仕事がやりやすくなった。ぎすぎすしないで良くなってきた」

Eさんは「研修ではコミュニケーションの取り方を学んだ。“今いいですか”が口癖となった

Fさんは「朝、笑顔が出なかったが、仕事に入るとき“おはようございます”と言ってスイッチを入れるようにしている。そうしたら、コミュニケーション取りやすくなって、雑談やプライベートの話もできるようになった。上司が変わった。すごく大きな転換。自分の意見を言えるようになっている

Gさんは「年上の部下で経験がある人に対応できていなかった。自分が心を整えて接することで、最近では笑ってくれること増えてきた。相談にも来てくれるようになっている」

〇会社のマネジメントが変わった

以上のように、一人一人は自分の変化と相対する人の変化しかわかりませんが、11人全員と面談した私からすると、明らかに組織としての変化があると思います。上意下達であったマネジメントが、上下横とともに十分なコミュニケーションで相互理解しつつ、主体性のあるマネジメントに変わっているのです。この変化に一番気付いているのは社長で、彼曰く「私の仕事がなくなったのです。権限移譲はしましたが現場に私が呼ばれることがまったくなくなったのです」と。社長業に専念できるわけです。今回の活動では社長がキーマンで、一人一人が変わる場を与えられ、社長自らが一人一人をよく見て寄り添ってくれたからこれだけの変化があったのだといえるでしょう。

〇変化のポイント「一人一人の主体性とそれを見守り何でも言える職場の関係性」

働く人はすべて、役に立ちたい、成長したいと願っています。ところが「いいからやれ」と有無を言わさず命令されるとその気持ちが萎え「もういいや、言われたことだけやろう」となります。
ここでのポイントは一人一人の主体性とそれを見守り何でも言える職場の関係性です。人に言われてではなく、自ら「やってみよう」と思った時、それを見守る上司や同僚が大切な役割を果たします。

今回の変化は、まず社長が一人一人をちゃんと見ていたこと。役に立ちたい成長したいという潜在的に持っている部分を社長がコンサルタントをうまく使って引き出したこと。そして、核になる幹部が見事にその期待に応えて変わったことがポイントになっています。

私は、37年コンサルタント会社の営業をやっていますが、活き活きと働くきっかけを作れたコンサルティングということでは最高レベルのものでした。

以上

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