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JEMCO通信

2018-03-06 コンサルの呟き・感動の報告会

日々挑むコンサル『五省』の呟き|第五回『『立派な日本人になりたい!』 ・・・人材育成と論語(その一)』

文責:ジェムコ日本経営 コンサルティング事業部 五省太郎 

 

■ グローバル人材は「英語」より「論語」!?

 聖書に次ぐロングセラーといわれる「論語」は、儒教の祖である孔子とその弟子達の言行を編纂したもので、その思想は「仁(思いやり)」を基本として、まっすぐに生きる力(徳)を目指したものです。

孔子の人生は、政治家として常に挫折と隣り合わせに歩んできたものであり、その厳しい現実から語られた『論語』は、何かとストレスの多いビジネスマンが、現代社会を生き抜くために必要な「メンタルの強さ」を鍛えるのに役立つと考えるのであります。前回ブログの「温故知新(古きをたずねて新しきを知る)」も論語であり、先人達の知恵を現代に活かし、新たな価値を創造しようという意味であります。

クライアント企業幹部との会話で「グローバル人材の育成」が喫緊の課題であるという話が多く、以前は英語力に注目されていた幹部が、最近では「英語が話せても海外では通用しないね!」ということを言っていました。その幹部とのやり取りから、筆者が考えるグローバル人材の基本は「逆境に負けないメンタルの強さ」ではないかと思った次第であります。

従って、グローバル人材の育成にあたっては、「TOEFLが何点以上必要か?」という基準から、「いかにメンタルが強いか」「あらゆる事態に対応できるか」「体力と胆力があるか」「企画力と突破力があるか」という視点で育成することが重要と思うのであります。魑魅魍魎の世界に動じない肝っ玉のある人材を育てるには好奇心と経験が何より必要と思われるのであります。グローバル人材育成は、「英語」より「論語」ではないかと思う今日この頃です。

論語に「これを知るをこれを知るとなし、知らざるを知らずと為せ」という言葉があります。意味は自分の知らない世界は無限にあり、そのことに気づくと、好奇心が刺激され、どんどん新しい知識が学べるということです。このように論語の中には、グローバル化に備えた教えやメンタル強化に繋がる言葉がたくさんあるように思います。筆者も論語に興味が沸いてきましたので、次回以降も論語研究を継続したいと思います。

■ 人こそ最高の宝

 さて、冒頭の「人こそ最高の宝である」という弊社哲学ですが、間違いなく人は宝なのであります。きれいごとではなく、そう言えます。例えば、魚を海または川で釣る「人」がいないと経済的な価値は生まれません。人の動き・人の力があるから、はじめて魚に価値が生まれます。但し、同時に「人」は「コスト」にもなります。1人で1匹の魚を釣った場合と1人で10匹を網などで捕獲した場合には、その成果(売上および機能)が異なり、人(=コスト)に対する売上・機能が向上すれば価値が上がります。所謂VE(価値工学=バリュー・エンジニアリング)の考え方です。つまり、価値を生み出すのは人である以上「人は最高の宝」なのであります。コストに対する機能を最大限に高度化・向上させ、企業(経済)価値を高めていかなければ「宝」が「コスト」よりになっていき、経営者にとって人が「迷惑な固定費」扱いされてしまいます。人が本当に宝になるためには、どうしたら良いのかを真剣に考え・環境を整える経営者が立派な経営者ではないかと思います。

■ 儒教の五常五倫

 儒教の教義は、五常(仁・義・礼・智・信)という徳性をつむことで、五倫(父子・君臣・夫婦・長幼・朋友)関係を維持することを教えています。

<五常> 5つの徳目

 「仁」・・・人をおもいやること

 「義」・・・するべきことをする

 「礼」・・・仁を具体的に行動として表すこと

 「智」・・・学問に励むこと

 「信」・・・約束を守る・誠実であること

<五倫> 5つの道徳法則

 「父子の親」・・・父子の間は親愛の情で結ばれなくてはならない

 「君臣の義」・・・君主と臣下は互いに慈しみの心で結ばれなくてはならない。

 「夫婦の別」・・・夫には夫の役割、妻には妻の役割があり、それぞれ異なる

 「長幼の序」・・・年少者は年長者を敬い、従わなければならない

 「朋友の信」・・・友はたがいに信頼の情で結ばれなくてはならない

 

今回は「人材育成と論語」をテーマに考察してみましたが、次回も論語について研究していきたいと思います。立派な日本人・立派なビジネスマンについての探求はまだまだ続きます。

 

*五省とは・・・

一、至誠(しせい)に悖(もと)る勿(な)かりしか(真心に反する点はなかったか)

一、言行に恥ずる勿かりしか(言行不一致な点はなかったか)

一、気力に缺(か)くる勿かりしか(精神力は十分であったか)

一、努力に憾(うら)み勿かりしか(十分に努力したか)

一、不精に亘(わた)る勿かりしか(最後まで十分に取組んだか)

昭和7年 海軍兵学校校長の松下元(まつしたはじめ)少将の発案。毎日の自習終了5分前に瞑想し、その日の自分の行動を省み、深く自己を見つめ、自省自戒したといわれている。つまり、他部門や他人のせい(他責)にしてはならないということ。コンサルタントの基本心得であり、「立派な人間」としての基本的な資質でもある。 

【注記】守秘義務の関係もあるため、このコラム内容は、かなり一般的な話題に置き換え架空のものに編集しております。起こっている事象はよくある内容でありますが、内容の詳細については、ノンフィクションの読み物であります。予め、ご了承下さい  

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