サイト内検索

JEMCO通信

2025-07-14 コンサルティング トピックス

【企業価値とは?】算出ための3つの方法や価値を高めるポイントとは

文責:ジェムコ日本経営

企業価値を高めることは経営者の重要な役割の一つ

経営者の重要な役割の一つは、企業価値を高めることです。
経営者は、企業の資源(人材、資金、情報など)を最大限に活用し、事業活動を通じて持続的に収益を生み出し、企業の成長を追求する責任を負っています。そしてその結果として、企業価値が向上することが期待されます。これは、株主の立場からも経営者に強く求められることであり、常に意識しなければならないことです。

企業価値の算出の3つの方法

企業価値の算出には大きく3つの方法があります。
①インカム・アプローチ
②コスト・アプローチ (ネットアセット・アプローチ)
③マーケット・アプローチ

企業価値の算出の3つの方法①インカム・アプローチ

今お話しした3つの方法(①インカム・アプローチ、②コスト・アプローチ 、③マーケット・アプローチ)の中でも代表的な方法が、インカム・アプローチです。
インカム・アプローチは、その企業が将来生み出すと期待される収益やキャッシュフローに基づいて現在の価値を算定する考え方です。

企業価値の算出の3つの方法②コスト・アプローチ (ネットアセット・アプローチ)

企業価値の算出として2つ目にご紹介するのが、コスト・アプローチ (ネットアセット・アプローチ)です。
コスト・アプローチ (ネットアセット・アプローチ)の特徴は、対象企業の貸借対照表(バランスシート)上の「純資産」の価値に着目して企業価値を評価することで、「ネットアセット・アプローチ」とも呼ばれます。特にM&A(企業の合併・買収)や事業承継の際に、評価対象企業の価値を算定するために用いられたりします。

企業価値の算出の3つの方法③マーケット・アプローチ

企業価値の算出として3つ目にご紹介するのが、マーケット・アプローチです。
マーケット・アプローチは、評価対象企業と類似する市場で実際に取引されている企業や取引事例の価格を参考に、対象企業の価値を算定するアプローチです。前提は「市場は合理的である」とし、市場で形成された価格が企業の客観的な価値を反映していると捉えます。

企業経営の基本は「いかにフリーキャッシュフローを最大化するか」

企業経営の基本は、資金を調達し、それを事業に必要な資産に換え、その資産を使って新たなお金を生み出すことです。企業が事業活動によって生み出したお金のうち、企業が自由に使える手元の現金をフリーキャッシュフローといいます。
つまり、企業経営の基本は「いかにフリーキャッシュフローを最大化するか」と言える側面は非常に大きいです。

フリーキャッシュフローを上げるためには

先ほどもお話した通り、事業活動によって生み出したお金 (営業キャッシュフロー) から事業を維持するために必要な投資 (投資キャッシュフロー)を引いたものが、フリーキャッシュフローです。
フリーキャッシュフローを上げるためには、「入ってくる現金を増やす」か、「出ていく現金を減らす」かのどちらかを実行することになります。例えば下記のようなことです。
●ミニマムの運転資金でオペレーションできるようにする
●高い利益率を確保できる事業に変革する
●赤字事業を廃止する

フリーキャッシュフローの最大化は、企業が持続的に価値を創造し、株主や他のステークホルダーに貢献するための極めて重要な経営目標であると言えるでしょう。

資料
ダウンロード
セミナー・
イベント情報