サイト内検索

JEMCO通信

2026-09-14 生産の基本論 61回~

生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第103回 バッファの活用】

文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊

皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。ジェムコでは、「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしております。
今回は、「第103回 バッファの活用」についてです。

工程やラインの途中での停止

ライン生産において製品が上流から下流にスムーズに流れているときは問題はありませんが、途中で不具合が起きたり、機械が止まってしまうと、そのあとの工程に製品が流れなくなってしまい手待ちを生じさせることがあります。これは非常にもったいないことです。

工程やラインの中間の溜まりがバッファ

このようなライン・工程途中の停止があっても、中間の溜まりであるバッファがあれば下流には引き続き製品を流すことができ、ライン全体が止まってしまうということを防ぐことができます。バッファの製品を処理しているあいだに上流の機械故障に対応するということです。

作業時間の違いを吸収するバッファ

バッファの効果はそれだけではありません。上流と下流でタクトタイムが異なると製品の停滞や手待ちが発生します。上流のほうが早ければ下流は処理しきれずに溜まりができます。逆に上流が遅いと下流になかなか製品が流れてこないので手待ちになります。
上流と下流のあいだにバッファを設定すると、例えば上流が早いときにはバッファに溜まりができますが、応援者などがバッファの処理を手伝うことで解消することができます。
逆に上流が遅いときは、あらかじめバッファの溜まりを作っておき、それを少しづつ処理しながら、上流から流れてきた製品も処理することで手待ちを防ぐことができます。

工程仕掛はバッファの一種

実はこのバッファというのは特別なものではなく、工程途中の仕掛りもバッファの一種といえます。故障がちだったり能力が低い機械の後ろに仕掛りを持つ、あるいは溜まってしまうことはよくあることで、これはそれと意識せずにバッファを活用しているということなのです。
バッファをうまく活用することでラインの生産性を高めることが可能になるので、ぜひ検討してみてください。

資料
ダウンロード
セミナー・
イベント情報