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JEMCO通信

2026-06-01 生産の基本論 61回~ 生産の基本論 1~20回

生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第89回 工程表-1】

文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊

皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。ジェムコでは、「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしております。
今回は、「第89回 工程表-1」についてです。

工程表が活用されているか?

1品ものの大きな製品の生産や建設では、作業の着手から完成まで長い時間がかかります。いくつもの工程を経るのが普通なので、通常「工程表」が作成されます。この工程表がうまく活用されていないところが多いのです。

工程表は作って終わりではない

工程表は、バーチャートなどを使ってきれいに作成するけれど、それで終わりということはないでしょうか。
予定を知らしめるだけが工程表の役割ではありません。その表を使って進捗管理をするためのものなのです。

予定が変われば工程表は更新

工程は状況により変わってきます。長い製造・建設リードタイムですから、いろいろ状況は変化し、工程の予定も変わってきます。しかしそれを更新していないということはないでしょうか。
最初に立てられた工程表を現場に貼っておいて、それっきり。特に変更も修正もされていないことが時々あります。最低でも工程表に赤線を引くなどして変更が分かるようにしてください。そして実績をその工程表に記入します。計画と実績のズレが遅れであり前倒しです。前倒しができるならば工程の短縮をはかることができます。

工程表には遅れの実態や原因の記載を

しかし、大抵は遅れのほうが多発するので、工程表には遅れの実態(何日・何時間遅れたのか)と、その原因を記載します。そして対処方法としてとりあえずどうするのかを記載します。投入人員を増やすのか、残業するのか、休日で取り返すのかなどの対処を明確にしておかないと、コストアップの分析ができません。

工程表は工程を通知するだけでなく、工程の管理を行うもの

次に対策を検討します。対策は再発防止ですから、2度と同じ原因で遅れが発生しないようにしなければなりません。「どうして遅れが発生したのか」の原因をはっきりさせて、恒久的な対策を検討します。
工程表は工程を決定し通知するだけでなく、工程の管理を行うものであるという認識のもとにうまく活用してください。

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