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JEMCO通信

2026-06-15 生産の基本論 61回~

生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第91回 リードタイム短縮-1】

文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊

皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。ジェムコでは、「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしております。
今回は、「第91回 リードタイム短縮-1」についてです。

生産リードタイムを短縮するメリット

生産リードタイムを短縮することの重要性は言うまでもありません。下記のようなメリットが挙げられます。
・余計なコストが縮減
・在庫としての資金停滞が少なくなる
・生産ラインに余分なものが無くなるのでトラブルが減少。見晴らしもよくなる
・停滞による材料や仕掛品の陳腐化が防げる
・一気生産ができれば管理の工数が大幅に削減される。生産性も高まる

競争力が高まることも重要

上記のようなことがあげられますが、何よりも重要なことは、競争力が高まるということです。受注してから納入するまでの期間が短いということは、発注者にとってぎりぎりで発注できることを意味します。また、はやくモノが欲しいときに納期の早いことはとても魅力的です。

生産リードタイムが長くてもいいことはない

逆に言えば、生産のリードタイムが長いことは何もいいことはありません。工程能力に不安がある、品質で不安定であるという事情があると、早く着手して安心したいという管理者の心理が働きます。それは自社に問題があるからリードタイムを長くしているだけであって、メリットがあるからではありません。

リードタイムが重要であるという認識が希薄になっていないか?

多くの工場でご支援させていただいていますが、この部分があまり理解されていないように感じます。リードタイム短縮の重要性は分かるけれど、それより目先のコストダウンや品質問題の取り組みが先であるという認識です。それももちろん大事ではあるけれど、それと同じくらいリードタイムは重要であるという認識がどうも希薄なのです。どこかのファーストフードではないですが、早くて安くていいものが勝ち残るのです。

「ゆっくり作ったほうがいい」ことは少ない

それでも最近はその重要性に着目して、リードタイム短縮に取り組む企業が徐々に増えてきました。特に大きいものや1品ものの製造工場で、その重要性が認識されているようです。製品が巨大であれば、それが停滞している間、他のものを作ることができません。もちろん多品種少量生産でも同じことが言えます。
総じて、「ゆっくり作ったほうがいい」製品はほとんどないのではないでしょうか。

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