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JEMCO通信

2026-06-22 生産の基本論 61回~

生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第92回 リードタイム短縮-2】

文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊

皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。ジェムコでは、「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしております。
今回は、「第92回 リードタイム短縮-2」についてです。

工程通過速度は、モノが流れるスピード

「工程通過速度」という概念を私は、以前から提唱してきました。
工程通過速度は、モノが流れるスピードです。1つの工程で仕掛品が留まっている期間をロットサイズで割ると、1個あたりのスピードが算出されます。これを高めることが、リードタイム短縮につながります。また、工程を流れる量そのものを大きくすることで早く生産できることにもなります。平行生産も可能になってきます。さらに必要なものだけを流すということも重要です。早すぎる加工は、今必要ないモノを作っているということになります。

平準化生産とは?

よく「平準化生産」という言葉を耳にします。日々の生産量に大きなバラツキがあると問題が生じるというのがその論拠になっていますが、ことリードタイムに関していえば、それはあてはまりません。なぜなら平準化するためには、前倒し加工を是認しており、早く作ることになるからです。
平準化は負荷分散の意味からはいいかもしれません。設備能力の制約がある場合には他のデメリットを黙認しても平準化せざるを得ません。しかしこれは制約条件を打破することで不必要になる可能性もあるのです。受注に波があるのなら波のとおりにつくればいいというのも柔軟なラインを組めれば成り立ちます。必要なときに能力を増やして一気に生産する考え方です。ただしこれはどんなときも当てはまるわけではありません。

リードタイムを短縮するためには?

具体的にリードタイムを短縮するためにはどうすべきかをここで再度まとめてみます。
①ロットサイズを小さくする
②着手をぎりぎりにする
③工程連結
④部品材料管理を徹底する
⑤後工程引き取り方式
⑥タクトタイムの同期化とラインバランス
⑦工程処理能力の向上
⑧ボトルネックの解消
⑨切り替え回数の増加  ・・・・など

柔軟かつ足の速い生産体制の構築を

この中の幾つかは、世の中で提唱されている既存の概念です。また他のテーマと関連して、このコラムで話をしてきたこともあります。
工程を流れるスピードを上げるという点では、①、③、⑥、⑨などが該当します。工程途中で止めないという考え方では②、④が該当、必要なものしか作らない、余分なものを作らないで流れを良くするという点では⑤が、工程の通過量を増やすという概念では⑦、⑧があてはまります。
これらの方策の組み合わせで、柔軟かつ足の速い生産体制の構築が求められています。

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