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JEMCO通信

2026-07-27 生産の基本論 61回~

生産の基本論~ものづくりの達人になるためにおさえるべきツボ~【第97回 外注管理-1】

文責:ジェムコ日本経営 コンサルタント 原 正俊

皆さんは、「IE」という言葉をご存じでしょうか?IEは、Industrial Engineering の略称で「生産工学」などと呼ばれ、「生産性向上」と「原価低減」を行うものです。ジェムコでは、「IE」の考え方に関する情報をコラムでお届けしております。
今回は、「第97回 外注管理-1」についてです。

どうして協力工場に外注しているのか?

工程の全部あるいは一部を、協力工場に加工委託していることは、ほとんどの企業で見られることで、広く一般化しています。どうして協力工場に外注しているのでしょうか。いろいろなケースが考えられますが、大別すると下記のようなことがあげられます。
①自社にない加工技術や加工設備を持つ工場を活用することで加工機能の補完するため
②自社にも加工技術を持つことは持つがコスト的に採算が取れず、低予算受注案件を加工委託して採算低下を防ぐため
③自社の加工能力を超える受注に対応するためキャパシティーのバッファとして生産能力を補完するため
④当初は能力補完、機能補完の目的であったが、自社への依存度が高まり、必要性の低下した現在においても保護的な意味合いにおいて継続発注している
⑤創業当時の協力関係をいまだに引きずり、資本や技術協力関係から一定量の発注を約束している

特定企業に依存する体質になっていないか?

上記のケースを見て、①~③が当てはまる、と感じる方は多いのではないでしょうか。また④⑤など、しがらみから発注せざるを得ないという理由もあるかもしれません。外注企業も厳しい競争にさらされて、内部体質の強化を図っていかなくてはなりません。特定企業に依存する体質から抜け出せないと、不況時などに共倒れになる可能性があります。

発注元にとっても危険なこととは?

ゼロベースで発注先を毎年見直すことができれば、協力工場も常に緊張感を持って対応してくるはずです。毎年定量発注していると、協力企業も甘えが出て、自ら体質強化を行うという気持ちがなくなってしまいます。それは発注元にとっても非常に危険なことです。協力企業も強くなってもらわなければなりません。

共に成長する方向を目指すには?

その意味では、外注先の能力・品質・納期・採算性・技術力など多面に渡る評価を行い、弱点を明確にして指導していく必要があります。外注管理というと品質と納期にばかり目が行きますが、協力企業の体質を強化することが当社にとってもメリットをもたらすことであると認識し、共に成長する方向を目指していただきたいものです。

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