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JEMCO通信

2015-08-04 コンサルティング トピックス

今月のランキング | 在庫メタボ問題の実際

文責:ジェムコ日本経営  広報室 マーケティング担当 安村亜紀  

 

◆今月のランキング
2015年2月から今日までの間、在庫削減セミナーを全国で展開してきました。総勢約200名以上の方にご参加いただき、在庫にまつわるアンケートに回答頂きました。1件1件内容をすべて見させていただいたところ、課題の傾向が明らかになりました。 

N=180、複数回答可

 

課題の項目詳細>

▽計画:販売計画(見込み)の精度が低い ▽在庫過多:在庫過多になる

▽変動:販売数のバラツキが大きく在庫を持たざるを得ない ▽属人:業務が特定の担当者に依存している

▽欠品:欠品が発生する、廃棄:製品廃棄が発生する ▽可視化:在庫の状況がタイムリーに把握できていない

▽品目多数:全ての製品の調整に手が回っていない、▽工数:調整業務処理に手間と時間がかかる

▽新製品 :新製品の販売計画と実績が大きく異なる(計画の精度が低い)

 

◆表層にある問題は計画と在庫過多ですが・・・

そもそも販売計画精度に問題があり、そのために在庫メタボ(在庫過多)や欠品、また、廃棄になるという事態がつまびらかになっています。背景としては、業務が属人的になっていたり、需要変動の大きさに対応できていないことがあげられます。すなわち、販売見通し精度の悪さへの対応、販売のバラツキが多い商品への対応ができていないということです。

具体的な対応策を検討するためには、商品別の需要特性を踏まえた在庫基準の設定や、需要変動の多い商品については生産対応方法の見直しを行なう等、商品の需要特性(数量変動の大きさや、販売間隔のバラツキ)にあわせた対応が必要になります。

実際の現場では、生産計画、販売計画、調達計画など計画系の部門、生産を行なう生産部門や出荷業務を行なう物流部門、販売する営業部門のコミュニケーションが上手くいっていないという状況が問題になっています。

在庫は何も、調達部門や生産部門だけの責任ではなく、あらゆる部門の仕事の結果として存在します。関係部門が正しい議論ができるように、先ずは分かりやすくデータ加工とビジュアル化を図り、その上で、色々ある在庫のパターンを踏まえて、原因と対策を考えていくということが大切ではないでしょうか。

 

正しい在庫の状態とその原因がわかれば、短期間で在庫を減らすことも可能になるということを、2月から6月のセミナーを通じてお伝えしてきました。在庫をみれば、生産のまずさ、販売計画のまずさ、物流のまずさ、調達のまずさ等々・・・多くの病が見えてきます。在庫スバリ診断サービス を開始してからというもの、実に多くの在庫メタボ問題のご相談を頂いておりますが、実は、在庫メタボが問題なのではなく、メタボ以前にあった他の病が見つかることが非常に多い状況です。

中国人観光客による爆買いなど予想不可な変動要因が多い昨今。各企業さまの在庫の健康状態は如何でしょうか?  

回答者属性
■調査期間:2015・2月~6月
■場所:東京、大阪、名古屋、広島、福岡の企業のうち180名様の回答
■業種:機械、化学、食品、輸送機器、電子機器、電子機器等の企業様
 

 以上

 

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